【記録更新】メルセデス ビジョン EQXXが1充電で1,200km走破達成

メルセデス・ベンツ EQXX
4月にシュトゥットガルトからカシスまで1,008kmを一度も充電せずに走破したメルセデス ビジョン EQXXコンセプトが、今度は春に打ち立てた記録を破るべく、再び散歩にでかけた。

ビジョン EQXXは、ドイツの拠点からイギリスのシルバーストーンまで、1,202kmの距離を走破したのだ。

シュトゥットガルトを出発し、ストラスブール付近でフランスとの国境を越えてカレーへ向かい、ユーロトンネルに乗り込んだ。その後、M25を通過し(なんと恐ろしい→イギリスの高速道路で最も混雑し渋滞が発生しやすい区間)、ドライバー交代のためにブラックリーのメルセデスF1の拠点に立ち寄り、最終的にノーサンプトンシャーサーキットでロックアップを行った。

全行程は14時間30分。そのうち8時間はエアコンが効いていたらしい。感動的な走りだ。

メルセデス ビジョン EQXXが1回の充電で1,000km以上走行、実走行距離の目標を初回で達成

ビジョンEQXXのバッテリー容量は約100kWhで、これは最近のテスラ モデル Sに搭載されているものと同じであることも忘れてはならない。つまり、メルセデスがあり得ないほど大量のバッテリーを積んで、タイヤとステアリングホイールを取り付けてごまかしたわけじゃないのだ。

見た目は宇宙船のようだが(抗力係数はわずか0.17)、出力は241bhpとかなり控えめで、最高速度はわずか140km/hだ。一方、空車重量は1,755kgと、決して軽くはない。

この電気自動車は、12.1km/kWhという非常に印象的な燃費を達成し、最初に記録した11.4km/kWhを上回った。今回は気温が高かったことが功を奏したのは間違いないだろう。

シルバーストーンに到着したEQXXは、まだ充電が残っている状態でフォーミュラEドライバーのニック デ フリースに引き渡され、すぐに11周(あまり穏やかな走りではなかったが)を追加してこのクルマの最終的な走行距離を決定した。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ピットストップまでに646周を走破することができるそうだ。



=海外の反応=
「プリウスに145Lのトラック用タンクを取り付ければ、内燃機関自動車でその2倍の距離を走らせることができる。でも真面目な話、メルセデスに賛辞を送りたい。私は電気自動車が好きではないが、もし実用的な交通手段になるのであれば、限界を押し広げ、設計のアイデアに奔放になるこのようなエンジニアが必要なのだ。今の試作車的なものの「航続距離戦争」は、自動車の有用性がまだ証明されていなかった1900年代や1910年代のスピード戦争と同じような気がする。今は、電気がガスと同じように使えることを証明しなければならない。今後数年で電気自動車がどれだけ進化するのか、ICE並みのパワー密度になるのか、興味深いところだ」
「バカげたパワーの出力や、気まぐれのようなものはなく、ただ淡々と、未来がどうなるかを見せてくれるのだ。ブラボー、メルセデス」
↑「この記事で紹介されているのは、まだコンセプトカーであり、すぐに生産されるものではない。この車は、バッテリーを液冷することもできない。このままの形/ドライブトレインで生産されることはないだろう…」
↑「液冷が必要ないから、液冷がないんだ。今すぐではないかもしれないが、できるよ」
↑「涼しい北欧で?ならいい。しかし、世界には45℃を超え、時には50℃になる地域もある。そういう場所で、うまくいくかどうかわからないけど…。メルセデスのエンジニアはきっと何か魔法をかけるだろうが、私はそれを現実に見るまでまだ懐疑的だな…。
また、(今のところ)消費電力が小さいので、液冷しなくてもバッテリーは動作するが、300馬力の車を20万ポンド(3,300万円)以上の価格で販売できるとは思えない。したがって、消費電力が増えるので、液冷の必要性が出てくる」
↑「うん。2025年に航続距離1500km、最高時速200kmの車を発表するイーロン少年を待つんだ」
↑「その少年は、2026年に完成し、2027年に完成し、2028年には世界が忘れていることを願う、と言い続けている」

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