e-TNGAプラットフォーム採用の新型RZで、レクサスがBEV市場に参戦

ネット民の皆さん、これが新型レクサス RZだ。一見するとレクサスそのものだが、この車はレクサス初の電気自動車という特別な存在だ。

「ちょっ、ちょっと待って」と、オタク君は、縁なしメガネを鼻梁に押し当てながら言うだろう。「お主、レクサス UX300eをお忘れではないですか?」と。

ああ、UX300eはレクサス初の電気自動車だった。それも中途半端なね。でも、あれは普通のクルマから燃焼系の部品を取り除いて、電気自動車に置き換えただけのものだ。一方、今回のレクサス RZは、電気自動車であることを目的に、専用プラットフォームで作られたものとなる。

しかも、このほうがずっといい。レクサスがトヨタと共有するe-TNGAプラットフォームに鎮座し、特注の下支えにより、より大きなバッテリー、正確には71.4kWh、実走行距離は(J-WLTCモード・開発目標値では)450kmあたりと推定される。

レクサスによれば、RZは全輪駆動で、フロントに150kWのモーター、リアに80kWのモーターが搭載される。見覚えがある、と思われるかもしれないが、心配はいらない。これは、RZが誕生したときに切り離されたトヨタの新型車bZ4Xが採用している方式と同じなのである。こういうのも、バッジエンジニアリングとでもいっていいのだろうか。

レクサス・エレクトロニファイド部門のチーフエンジニアである渡辺剛氏は、「高級車メーカーであるレクサスは、カーボンニュートラルな社会を実現するために、自然や地球環境を大切にしながら、ワクワクするクルマづくりを追求し続けるべきだと考えています」と語っている。「RZは、乗って安心、触って気持ちいい、走って爽快な、レクサスらしいBEVを目指して開発しました」

最後の一言は、当面の間塩漬けにしておくことをお許しください。いずれにせよ、これは2030年までに電気自動車のフルラインナップを揃え、2035年までに100%のEV販売を目指すというレクサスの計画の第一歩に過ぎないのだから。どう、これに乗りたい?


=海外の反応=
「インテリアは他のレクサスと同じように素敵でしっかりしていると思うけれど、航続距離と充電速度は印象的じゃないね。大々的に宣伝しているe-TNGAも、特に良い印象はない」
「忘れられがちな一台」
「あんま印象的じゃないよね、競合他社に比べて…。UX300eにも乗ったけど、印象は良くなかった。FFはEVではひどいものだった」
「デザインとかライフスタイルとか、たくさん盛り込んでくれてありがとう。週末に表面やプラスチックのキラキラを全部洗うのは、きっと楽しいことだろう」

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