【トップギア試乗】テスラ モデル Y:使える電動クロスオーバー

モデル 3の良かったこと(悪かったことも)が、「より使えるクルマ」になって帰って来たぞ。「よりかわいいクルマ」じゃなかったけど

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内装パッケージ、性能、航続距離、公共の充電インフラ すべてにおいて◎

イマイチ↓

奇妙な見た目、7シーターオプションが出るのが遅い、乗り心地に改良の余地あり。

概要

どんなクルマ??
近頃、数えきれないほど電動クロスオーバーが世に出てる。けど、テスラ モデル Yはオンリーワンだ。アメリカでは発売されてもう2年近くになるんだけど、欧州では、もう少し待つ必要がある。1990年代の映画とかプレステのソフトみたいに。

ちょうど最近、テスラの欧州初ギガファクトリーがドイツのベルリンにオープンする予定で、2022年以降はモデル Yが道路に溢れてることだろう。初期のだったらオランダのナンバープレートをつけたのがあるんだけどさ、「英国産」のモデル Yってのを見てみたいから、そしたら再訪する予定。

テスラ軍団の中だと、モデル Yってどの位置??

大型サルーンのモデル S、大型SUVのモデル X、小型サルーンのモデル 3(この車の酷似ベース)に続く、テスラ4番目の4ドアが今回紹介してるモデル Y。

なんでも、使われてる全パーツのうちの3/4がモデル 3と共通なんだって。要は、モデル 3を少しだけ横と縦に引き伸ばしたやつがモデル Yらしい。モデル 3のシートは、前方が見えやすいように高めにつくられてる。今はまだないけど、そのうち7シーターオプションも出るはずだから。多分(きっと)、赤ちゃんを乗せられる向かい合いタイプの折り畳み式シートだから。モデル Xみたいに、ファルコンドアはないけど、スクリーンのサイズはモデル 3の譲りの15インチ。あと、ステアリングホイールは普通の丸いタイプだから。ふぅ。

バッテリーのサイズと航続距離は??

テスラは、スペックをいじって、とにかく頻繁に変更を加えるのが好きみたい。けど、少なくともこれに関しては非常にシンプルなんだ。搭載したのは75kWhバッテリーで、このデュアルモーターつきのロングレンジ仕様の航続距離は、欧州の公式試験で315マイル(507km)を記録。これが55,000ポンド(850万円)以下で買えちゃう。

モデル Y パフォーマンスにアップグレードすれば480kmまで短くなっちゃうんだけど、その分、馬力は440psから570psへとグンと跳ね上がるんだ。そうなれば、メルセデスAMG GLC 63 をもってしても、モデル Yの瞬発力には勝てないんじゃないかな。

お値段はおいくら万円?

デュアルモーターつきのロングレンジ仕様車は、55,000ポンド(850万円)以下で手に入れられるよ。

モデル Yパフォーマンスになると、払う金額はもうチョイお高めで65,000ポンド(1,032万円)弱かな。モデル 3より6,500ポンド(100万円強)多めにかかると思ってて。

ライバルは?

ライバルの数は、週を重ねるごとに倍増してるんだ。少し前だと、フォルクスワーゲン ID.4をはじめ、その兄弟のアウディ Q4 eトロンとQ4 スポーツバック、あとシュコダのエンヤクが、まあ近いっちゃ近いかな?って言われてたんだけど、航続距離で見ると4つどれもテスラの足元にも及ばなかった。で、その後もっともっと走るフォード マスタング マッハEだとか、もっとデザイン性の高いヒュンダイ アイオニック 5とかキアEV6とか、続々出てきている。

メルセデスのEQBは、間もなく7シーターモデルの投入で、このEVセグメントに嵐を起こすだろうね。7シーター仕様はモデル Yが出遅れてる分野だ。それと、BMWのiX3もガチンコライバルになる可能性大。奴の最大の懸念は、テスラと同様に特注のプラットフォームを使ってなくて妥協してるってとこ。

で、まとめると?

モデル 3の良かったこと(悪かったことも)が、「より使えるクルマ」になって帰って来たぞ。「よりかわいいクルマ」じゃなかったけど

モデル Yがいいクルマだって聞いて驚いたフリをするのはもう止めよう。ってか、ホントにすっごくいいクルマだから。多くのアメリカ人がもう1年以上も乗り回してるって実績があるし、ネットでよく見かけるから、ってだけじゃない。欧州版をもう予約しちゃったよってキミ、大丈夫、絶対気に入るから。

中でも特に興味深かったことをお話しよう。これまで乗ってきた数あるテスラの中でモデル Yが初めてだったことがある。それは、乗った時に際立ってた印象が「加速力」でも「運転支援システム」でも「世界クラスのタッチスクリーン」、ましてや「内蔵エンタメ類」でもなかったってことだ。

一番印象に残ったのは、そのパッケージング。モデル Yは、「エンジンとギアボックスとエキゾーストと給油系をとっぱらったら、こんなに広々なキャビン&トランク付きのクルマができるよ!」って人々を説得するときに使える広告塔のようなクルマになっている。

確かに、モデル Yのパッケージはオートパイロットやルーディクラスモード(Ludicrous Mode)付きのモデルと比べちゃうと魅力が下がるんだけど、これはこれで十分すぎるほど素晴らしい。安全で誰にでも簡単に使える充電設備や、現実的な電費。テスラ車を「天才電動オールラウンダー」と言わしめるその他すべてを試してみるまでもなく、それは明白だろう。それに、このまま高品質が続くなら、欧州の老舗の鉄壁ガードにずっと認めてもらえずにいるテスラのビルトクオリティも、やっと受けれられるかもね。

もし去年テスラがモデル 3のマイナーチェンジに失敗してたら、間違いなく2021年の衝撃ニュースの一つになってたよ。でも、簡単に言うと、「それも失敗しなかった」んだ。

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