レクサス LCとコラボしたフェンダーのギター、アリかナシか?

相性の良いもの、ってあるよね。ジンとトニック。ウイスキーとスノッブさ。同じように、企業との結びつきを求めているようなブランドもある。例えば、レゴとイケア。例えば、「レゴ」と「イケア」、「GoPro」と「レッドブル」。

また、私たちの頭の中になかったブランドもある。U2のアルバムが私たちのiPhoneに入ってきたように、正当な理由があるものもあれば、どちらのブランドとも関連性がないものもあるのだ。ドルチェ&ガッバーナがSmegと提携したり、Spotifyがスターバックスと提携したり。あるいは、フェンダー・ギターとレクサスとか。

ストラトキャスターは、世界で最も有名なギターであり(レスポールには申し訳ないが)、アメリカの象徴でもあるが、日本の自動車ブランドであるレクサスと手を組んだ。しかし、哲学的には、レクサスは日本であると同時にアメリカでもある。レクサスは文字通りアメリカのために作られたブランドであり、レクサスは実際には「Luxury EXport to the US」の頭文字ではないかと言われているほど。もちろんこれは冗談で、実際はそうじゃないが、レクサスにとってアメリカがいかに重要であるかを示している。

一方、フェンダーは現在、明らかに幸運な時期で、多くのギルモア(ピンク・フロイドのギタリスト)の卵たちが初めてギターを手にしている…。つまり、このコロナ禍の18ヶ月間、私たちはすっかり「おうち時間」を楽しめるようになったのだ。例えば、ジミー ペイジのテレキャスターやジミ ヘンドリックスのストラトのように、すぐに理解できるものもあれば、ファイナルファンタジー XIVのストラトキャスターのように、理解できないものもあるけれど、限定品や特別版、コラボレーションにも慣れている。そこへいくとレクサス LCのストラトキャスターは、一見すると想像以上に理にかなっていると思うのだが。

注目は、その塗装だ。レクサスはこれを「ストラクチュラル・ブルー」と呼んでいるが、この色はおそらく現存する中で最も複雑な色で、科学者がモルフォ蝶の色を自動車用の塗料で再現するのに15年もかかっている。

モルフォ蝶の羽は青く見えるが、実際には青くない。なぜなら、色は可視光のスペクトルのどの部分が反射・吸収されるかによって決まるからだ。しかし、もっと技術的に言えば、青ではなく透明なのだが、羽の複雑な構造によって青い光だけが反射されている。そして、レクサスはそれを塗装で再現したのだ。これには時間がかかった。

ストラトキャスターのボディのしなやかな曲線とスカラップ(可能な限り快適になるようにデザインされている)に適用されたその効果は、目を見張るものがある。フェンダー社のトップマスタービルダーであるロン ソーン氏は、クールなギターに慣れ親しんでいるが、この色には明らかに魅了された。

「このギターは、踊っているようなんだ」と彼は言う。「驚くべきことに…。誰がこのギターを手にするのかわからないけど、ちょっと期待しているよ」

私たちもそう思う。たとえそれが100本限定で、1本あたり842,600円で販売されていたとしても、私たちはお揃いのヘッドストックを持つフェンダーの虜になってしまうのだ。ボリュームとトーンのノブは、レクサスに搭載されているマークレビンソンのステレオに搭載されているものをモデルにしており、ブルーの指板は紙で作られている。えっ、紙?そう、紙。

技術的には「リッチライト」と呼ばれ、エポキシ樹脂と再生紙を混ぜたもので、その硬さから一般的に商業施設で使用されています。木よりも丈夫で、湿気を通さない(ギタリストが汗をかきやすいことを考えると便利だね)、好きな色に染められるという明確な利点がある。もちろん、ストラクチュラル・ブルー以外は、通常の顔料で対応している。

=海外の反応=
「ギブソン ファイアーバードやグレッチ ホワイトファルコンなどのギターは、車のデザインに直接インスパイアされたもので、見た目もそれなりに良かった。これは、世界で最もロックンロール度の低い自動車ブランドの名前を、ギターのVWゴルフに付けただけのこと。もし、バンドの練習にこれを持ってきたら、その場で追い出されてしまうだろう」
「酔っぱらって夜遅く帰ってきて、ふらふらになったときのために、このページをブックマークしといた」

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