おそらく過去最大の走行コストになっているが、それでいいと思う
EVでは移動のコストが話題になることが多い。つまり、埋もれていた岩石を掘り起こし、そこから個々の要素を取り出し、それらの要素を機能するクルマとして組み立てるために必要な真の環境コストだ。アンチEV派が傾倒しがちなのは、電池を作るために必要な金属類である。さらに、それらを地中から取り出して精製することは、母なる地球にハグをしているようなものではないというのだ。もちろん、すぐに反論されるのだが、ディープウォーター・ホライゾンやエクソン・バルディーズがたくさんあることも、ガイアにとっては決して良いことではないということだ。
しかし、そのような泥沼のような冒険をするのではなく、月面車が車輪を回すのに何が必要だったかを考えてみよう。例えば、アポロ計画のすべては必要だったということは異論がないだろう。だが、史上最も高く、重く、強力なロケットとして知られるサターンVロケットは、1秒間に1万3,000kgもの燃料を燃焼させた。ケネディ宇宙センターを建設するために、フロリダ半島のかなりの部分を開拓した。
1km動かすのにこれほど多くの時間を要したロケットは他にない。でも大丈夫。最初の1km以来、これほど多くの人々にとって意味のある1kmはないのだから。