高機能化が逆にウザい!マジイラネ…なクルマの機能10選

09エンジンサウンドシンセサイザー

エンジンの音は、なぜかとても良い音なのだ。私たちは音響心理学の専門家ではないけれど、シリンダー内で燃料が燃焼する音、機械部品の繊細で正確なバレエの音、パイプを流れる排気ガスの音…そういったものたちは、私たちに語りかけてくるんだ。そして、あなたもきっとそうだと思う。

残念ながら、この素晴らしいメロウな音は、非効率的な音であることは間違いない。もしもエンジンの効率が100%であれば、音も出なければ熱も発生しない。だがこれは物理的に不可能なことなので、今のところエンジン音は安全だ。電気自動車が普及するまでは。

そのため、非効率性は残ってしまう。しかし、自動車メーカーには、排ガス規制を遵守し、税の枠を潜り抜け、より厳しい新テストのもとでも燃費目標を達成しなければならない。では、どうすればいいのか?それは、お金のない10代の若者が、同じようにお金のない友達を乗せてあげるように、ガソリンをケチる、エンジンマネジメントプログラムだ。高効率のターボチャージャーは、その性質上、排気音や吸気音を消してしまう。エンジンの小排気量化とシリンダー数の減少。もちろん、エンジンや気筒数が小さいと音が悪いというわけではない。ランチア フルビアに乗っている人やバイクに乗っている人に聞いてみてほしい。

しかし、多くの自動車の場合、激しい唸り声であれ、うなるようなディープバスであれ、その中間であれ、激しかった音がモノトーンのブザーに取って代わられている。では、最も厳しい場所と最も寛容でない岩の間に挟まれた自動車メーカーはどうすればいいのだろうか?どうやら、あきらめて人工物に頼るしかないようだ。BMWがデジタル・シミュラクラに陥ったことはよく知られているが、その腐敗はエグゼクティブ用ロケットよりもはるかに遠くまで広がっている。プジョー308 GTIは、実際、ファビュラスなホットハッチではあるけれど、このサウンドシンセサイザーによって、偽のクライマックスに向けて巻き上げられていくのだ。

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