08Gフォースメーター
パイロットにとって、Gフォースは非常に重要だ。プラスまたはマイナスのGに行き過ぎると、G-LOCに対抗するための高価なフライトスーツを着ていても、気絶してしまう。それを防ぐための特別なズボンや、一連のエクササイズもあるくらいだ。まさに、理学療法士の元に通う範囲の極端なバージョンだと思ってくれればいい。
Gフォースは航空機にとっても重要で、適切に設計・構築されていなければ、Gストレスでバラバラになってしまう。民間航空安全局によると、通常の飛行機は正のGが3.8、負のGが1.9であるのに対し、曲技機は正のGが6.0、負のGが3.0となっている。だから、翼を胴体から引きちぎって地面に急降下しないように、Gメーターを搭載することはとても重要なのだ。
一方、クルマの中のGメーターなんて、最上級クラスのものから見れば、苦笑程度のもの。「あのコーナーでは1.4G出た」と、クルマオタクのA氏は言う。返すB氏は「同じコーナーで1.55Gを出した。オレが勝者で、キミよりも優れているんだ。恥ずかしくないのかい?」…聞いてるこっちが恥ずかしいわ。