油断大敵!こっそりカタログ値より速かった9台

04シェルビー GT500KR

「馬力を増やして真実を減らす」という戦術は、日本が主流になるずっと前から試行錯誤されてきたものだった。1960年代半ばから後半にかけて、アメリカではモータースポーツ界屈指の大規模な勢力争いが繰り広げられたのである。

シボレー、フォード、ポンティアック、ダッジ、AMC、プリムスといったメーカーが、より強力なパワー、より魅力的な色、よりワイルドな名前を提供するために戦っていた。勢いのある時代だったが、シェルビーでさえ、マスタングに実際のレースカーのエンジンを搭載して同等のパワーを出すことはヤバいと、分かっていたのである。だって、もし、それがバレたら…。

そのため、68年のGT500「King of the Road」が登場したとき、シェルビーは7.0リッターV8の出力を335bhpとし、石器時代のシャシーとライブリアアクスルの組み合わせで、驚異的なパワーを発揮していた。しかし、関係者だけは、このモーターが「ポンプガス」を使えば、実際には435bhpを発揮できることを知っていた。

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