ロンドン市内で大型SUVを運転するドライバーに対し、追加料金が課される可能性が浮上している。ロンドン交通局(TfL)が発表した最新の調査報告書では、SUVの巨大化・重量化が、衝突時に歩行者や子供が死亡するリスクを劇的に高めていると指摘された。この議論は、2041年までに交通死傷者をゼロにする「ビジョン・ゼロ」行動計画に基づくもので、すでにロンドンでは大型車の路上駐車スペース不足も深刻な問題となっている。イギリスで過熱するSUV排除の動きと、都市交通の未来を巡る議論の全貌を詳細に解説する。
ロンドン市内でSUVを運転するドライバーに対し、追加料金が課される可能性があるようだ。TfL(ロンドン交通局)の報告書は、「大型で重量のある車両に対処する措置を講じなければ、さらに多くの人々が深刻な怪我を負い、命を落とすことになるだろう」と警告している。
これは、2018年に初めて策定されたロンドン市長の「ビジョン・ゼロ(Vision Zero)」行動計画の一環である。この計画は、2041年までにロンドンの道路上での死者や重傷者をゼロにすることを目指している。
最新の行動計画では、2004年から2023年までのイギリスの道路における衝突事故データを分析した2025年7月の研究が引用されている。その研究によると、歩行者や自転車が「大型車両」と衝突した場合、小型の乗用車と比べ、死亡する確率が14パーセント高いことがわかった。さらに子供の場合、そのリスクは77パーセントも上昇し、9歳未満の子供に至っては、リスクが209パーセントにまで跳ね上がると指摘している。
BBCニュースの報道によると、市長の広報担当者はこれらの結果について「驚くべきものだ」と述べ、次のように語った。「市長はTfLに対し、大型SUVがもたらす安全上のリスクと、ロンドンの道路への広範な影響について詳細な分析を行うよう指示した。その分析結果をもとに、ロンドンにおける将来の政策提案や、政府および業界への勧告が検討される可能性がある」
「ロンドンの道路で大型SUVの数が増加している以上、TfLがその安全性への影響や、他の道路利用者への影響を検討するのは正当なことだ」
この「ビジョン・ゼロ」第2次報告書はさらに、大型SUVが「都市の道路を物理的に作り変えている」と主張し、輸送・環境(T&E)の調査を引用している。それによると、2023年に販売された新車の半数以上が、イギリスの都市部における路上駐車スペースの最小基準よりも幅広かったという。昨年、カーディフはイギリスの主要都市として初めて、SUVの駐車許可証料金の値上げを賛成多数で可決した。
「これはもはや緩やかな傾向ではない。ロンドン全域で直接的かつ激化するリスクを生み出している」と「ビジョン・ゼロ」報告書は記している。「大型で重量のある車両に対処する措置がなければ、より多くの人々が重傷を負い、あるいは命を落とすことになる」
行動計画の一環として、毎年1億5000万ポンド(約317億円)がロンドンの道路に投資される予定だ。これには、1,000か所の新しい横断歩道および信号機付き歩行者横断帯の設置、制限速度の引き下げ、バスの安全性向上が含まれている。
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=海外の反応=
「いっそのこと禁止にすればいい。なぜイギリスでは何でもかんでも税金や課徴金にして解決しようとするのか理解できない。ゾーン1(※ロンドンの中心部)で大きな車を乗り回している富裕層にとって、この程度の追加料金なんて痛くも痒くもないだろう」
「ロンドン中心部を車で走ること自体が許されているのが不思議なくらいだ。誤解しないでほしいが、この措置を批判しているわけじゃない。ただ、あれだけの歩行者がいる場所に、語るに足る広場や大きな歩行者天国がほとんどないことに驚くんだ。すべてが車道になっていて、よほど無謀なら街の中心部を通り抜けることさえできてしまう。
都市によって事情は違う。例えばプラハは車に非常に寛容で、どこへでも車で行けるが、歩行者として街を散策するのはかなり面倒だ。パリは敵対的とまではいかないが、わざわざ中心部まで車で乗り入れようとは思わない程度には面倒になっている。一方、イタリアの多くの都市では、事前の申請なしに中心部へ車で入ることが禁止されている。これは大都市に限った話ではなく、小さな町でも同じシステムが導入されているんだ。
それに比べてロンドンは、通行料金を払って排出ガス規制をクリアすれば、それだけでいい。SUVに罰金を科したところで問題は解決せず、単に税収が増えるだけだ。反対しているわけじゃない。ただ、これでは直面している問題の解決にはなっておらず、本質とは程遠い別の問題に対する解決策に過ぎないと言っているんだ」
「↑どれも正論だね。確かに料金を課すのは善意の第一歩のように思えるけど、結局は資金集め以外のインパクトはないだろうな。それどころか、高い料金を支払うこと自体が、SUVを『誤ったステータスシンボル』としてさらに高めてしまい、逆効果になることだってあり得る」
「工事関係者やバンが必要な人たちへの免除措置は間違いなくあるだろうね」





