ベントレーのミツバチたちは本日、冬眠から戻り、友人たちのちょっとした助けを借りて仕事を開始する。←こういうの、日本人はなかなか書けない表現ですな…、っていう前に、「ベントレーがなんでミツバチ?」という人のために、ご説明を。ベントレーでは、これまで12万匹のミツバチを飼っており、めっちゃ上質で美味しそうな(写真あり)ハチミツを作っているのである。名前も、ベントレーのロゴマークと一緒の「フライングビー」だ。もっとも、こちらの「ビー」は「Bee」なんだけれども。
今回は、追加で2つの蜂の巣箱を設置し、さらに1つの巣箱を設置する予定で、フライングビーの総数は30万匹となり、英国の自動車業界で最大のコレクションとなる。段階的に生産を拡大していくことで、収穫シーズンの終わりまでに200瓶以上の蜂蜜を生産することが期待されている。
12万匹のミツバチは、地元の養蜂家であるBuckley's Bees Ltd.で冬眠期間を過ごした後、クルーへもどり、さらに18万匹のイギリス産アピス・メリフェラミツバチが加わることになる。
蜂の巣箱の数は2つから5つに増え、すべてクルーのベントレー本社の一画にある。この地域には、ミツバチに優しい野生の花々が咲き乱れ、チェシャーの田園地帯に隣接しているため、ミツバチにとって完璧な生息地となっている。
国連が定めた「世界ミツバチの日」に合わせて、ベントレーの従業員の生産性に匹敵する生産性を期待され(!)、ミツバチたちは真っ直ぐに働くことになる。1つの巣箱には15kgのハチミツを作る能力があり、総数で約200個の瓶入りハチミツを作り、ベントレーの従業員や訪問者とシェアすることとなるだろう。
ミツバチが工場に戻ってきたことを歓迎し、製造部門の取締役であるピーター ボッシュは次のようにコメントしている。
「ベントレーのフライングビーはクルーに定着していますが、私たちがより強くなってビジネスに戻ってきた今こそ、我々がミツバチたちへも戻るために少しだけ力を貸してあげる時です。これは、地域の生物多様性に大きく貢献しているベントレーの広範な持続可能性プログラムの一環であり、将来的に持続可能なラグジュアリーモビリティをリードしていくという当社の志をさらに後押しするものです 」
前週のベンテイガとミュルザンヌの生産再開に続き、今週はコンチネンタルGTとフライングスパーのラインの生産が再開された。これはベントレーのCome Back Strongerプログラムの一環であり、安全に会社に戻ることができるように実施された250の包括的かつ広範な衛生およびソーシャルディスタンスのガイドラインの導入が含まれているが、そのすべてが30万匹のミツバチにも適用されるわけではない(!)そうだ。
ベントレーの環境面での実績は、昨年、クルーの本社が事業活動から排出される二酸化炭素の削減に向けた取り組みによって、カーボントラスト社からカーボンニュートラル認証を取得した。
これには、再生可能な電力の使用が含まれており、100%が現場の太陽光パネルで発電されたものか、認定グリーン電力として購入されたもので、100%認定グリーンガスになっている。
地域の生物多様性を保護するためのさらなる取り組みとして、ベントレーは最近、敷地内に100本のイギリス原産の木を植え、ハチミツ生産開始で忙しいハチたちがくつろげるようにした。
コロナで殺伐としている世の中に、ほんわか癒やし系のお話は、心があたたまる。今日はとくに、5月なのに寒いしな…。