人が支えるベントレー・モーターズのラグジュアリーカー

03 ミュルザンヌを支えた 「ミュルザンヌ メーカーズ」

ベントレーのフラッグシップモデルとして、2009年にペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表されたミュルザンヌは、間もなく生産を終了し、その役割をフライングスパーに譲る。このモデルを担当したクラフツマンたちは「ミュルザンヌ メーカーズ」と呼ばれ、コンチネンタル GTやベンテイガとは異なる製造ラインで7,300台以上を世に送り出してきた。ミュルザンヌの製造にはあらゆる技術が求められ、伝統的な技能や素材を使用して、ラグジュアリーとパフォーマンスの究極のコンビネーションを実現してきた。ここでは、ミュルザンヌを支えた4人を紹介する。
クリスピン マーシュフィールドは、ミュルザンヌのエクステリア・デザインを担当。現在も未来のベントレーのデザインに携わっており、フリーハンドのスケッチからスーパーフォーミング加工までのデザインを担当している。
「ミュルザンヌには、プロジェクト立ち上げ時からのメンバーとして加わり、クレイモデルの製作から最終的な生産開発まで携わりました。今でも私が最も誇りに思えるプロジェクトの1つです。6.75リッター V8エンジンを搭載する最後のモデルでもあり、何世代にもわたるクラシック・ベントレーの系譜をたどることができます。まさに1つの時代の終わりと言えるでしょう」

ピーター ゲストは、エンジニアリング担当で、ミュルザンヌのボディ&トリムの責任者。ボディ製造およびキャビン全体の技術開発を担当。ベンテイガ、コンチネンタル GT、フライングスパーでも同様の役割を担った。
「ミュルザンヌはエンジニアリングにおいて極めて野心的で、ボディ構造、電気系統、内外装のデザインを一新し、シャシーやエンジン設計も大幅に見直しました。工場では職人たちと協力し、設計したとおりのものを確実に生産できるようにするという難題を解決したことを覚えています。工場から出荷されるミュルザンヌを見るたびに、大きな誇りを感じたものです」

イアン ジョンソンはホワイトボディ部門で働く職人の1人。あらゆるバリエーションのミュルザンヌのボディを手作業で仕上げてきた。今後はベンテイガに携わる。
「私は8年間、世界中のお客様のためにミュルザンヌのボディを製作してきました。その
期間に、伝統的な金属の仕上げや板金加工の技術を学び、発展させ、塗装部門へ運ばれる前にそれぞれにボディが極めて高い基準を満たしていることを確認してきました。このフラッグシップ
モデルに携わるチームの一員だったことを、本当に誇りに思います。1つの時代の終わりを意味しますが、私は決して忘れませんし、ずっと語り継いでいきたいと思います」

ロブ トンプソンは塗装部門で量産計画のマネージャーとして、40人以上のクラフツマンを率いてきた。間もなく引退するが、彼の専門知識は残すことなく後輩たちに継承されている。
「入社して40 年になりますが、ミュルザンヌという物語の最初から最後までの一翼を担ってきたことは、私自身の大きな誇りです。2009年以来、ペイントショップを通過したすべてのミュルザンヌのボディに責任を負ってきました。私にとって、ミュルザンヌはベントレーの伝統と現代のボリューム時代への移行が完璧に融合した存在なのです」

なお、ベントレー モーターズの英国本社はこのほど、地域の医療機関に20,000セットの手袋とシートカバーを寄付した。3月20日からクルー工場の稼働を止めているベントレーだが、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止すべく最前線で奮闘されている医療関係者への協力も惜しまず、この危機をともに乗り越えていくという考えだ。「クルー本社は地域とともに」という合言葉を携えて。

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