ベントレー ミュルザンヌを400時間かけて作り上げる職人たちの素顔

ピーター ゲスト – エンジニアリング担当

ピーター ゲストはミュルザンヌ・プロジェクトのボディ&トリム部門の責任者であり、ボディ構造全体およびキャビン全体の技術開発を担当した。ミュルザンヌを完成させた後、ピーターはベンテイガのプロダクト・ライン・ディレクターに就任し、プロジェクトの初期の構想段階から納入までを担当した後、コンチネンタルGTや、最近ではフライングスパーでも同じ役割を担っている。

「ミュルザンヌは、そのエンジニアリングにおいて極めて野心的で、ボディ構造、電気系統、内外装のデザインを一新し、シャシーやエンジンの設計も大幅に見直されました。膨大な量の作業を社内の約600人のエンジニアで構成されるチームで受け持ち、最終的にここクルーで製造を担当することになるこれらのチームメンバーたちと協力して作業を進めました。例えば、ボディのDピラーには手作業でろう付けをする大きな接続部がありますが、これは「無垢材から削り出した」ような外観を実現するための最良の方法でした」

「インテリアは全く新しい、極めて複雑なものになりました。数百片ものレザートリムと、キャビンを囲むよう完璧に配置された『リング・オブ・ウッド(木の輪)』が特徴です。繰り返しになりますが、私たちは工場で職人たちと協力して、私たちが設計したものを確実に生産できるようにしなければなりませんでした。それは大きな課題ではありましたが、私たちはそれを実現しました。そして、そのクルマの外観は、今でも目を見張るほどだと思います」

「工場から出荷されるミュルザンヌを見るたびに、私は大きな誇りを感じます。当社がこのクルマを発売したとき、このクルマは『グランド ベントレー』と呼ばれていました。そして今、ミュルザンヌは、最新のグランド ベントレーである新型フライングスパーにその名前を引き継ぐことになりました。この2台の開発に携わり、息を吹き込んできた者として、フライングスパーがその名にふさわしい後継車であることは間違いありません」

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