マジか! 元フェラーリのボス、ルカ ディ モンテゼーモロがなんとマクラーレンに移籍

英国の会社登記情報に、元スクーデリアのボスが「ディレクター」として記載されていることが判明。

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おいおい、これは面白いことになったぞ。元フェラーリ会長にして、正真正銘スクーデリアのヒーローであるルカ ディ モンテゼーモロが、今や…マクラーレンで働いているというのだ。あの、何十年にもわたってサーキットの内外で熾烈な戦いを繰り広げてきた、フェラーリとマクラーレンである。映画『バッドボーイズ』のセリフを借りるなら、「事態はマジでヤバいことになった」というやつだ。

このニュースは、Reddit(グローバル規模のネット掲示板)での熱心な調査と、英国の会社登記所(まあ、英国の全企業がリストアップされている場所だ)の情報から明らかになった。そこには確かに、モンテゼーモロ氏の名前が「ディレクター(取締役)」として記載されている。

重要なのは、去る6月27日(金)に就任したこの77歳が、「マクラーレン グループ ホールディングス リミテッド」という会社の下にリストされているという点だ。そして、ここから話が少しややこしくなる。今年4月、アブダビを拠点とする「CVYNホールディングスLLC」という“投資ビークル”が、マクラーレン オートモーティブと、「マクラーレン レーシングの非支配株」を買収したのである。CVYNホールディングスLLCは、アブダビの政府系投資ファンド「ムバダラ」が所有する、投資専門の会社(投資ビークル)だ。

その後、同社は「マクラーレン グループ ホールディングス リミテッド」を設立。この新会社が「マクラーレン オートモーティブと、CVYNの英国における主要投資先であるフォーセブン社の事業を統合して監督する」ことになった。つまり…モンテゼーモロ氏はマクラーレンのF1部門ではなく、ロードカー部門のディレクターということだ。しかし、CVYNは依然としてF1部門の非支配株を保有している。

さあ、これでスッキリしただろう。

筋金入りのティフォシ(フェラーリファン)であった男の、これは実に興味深い転身だ。そして、90年代後半にフェラーリのロードカー事業をほぼ一人で立て直した男の、である。彼が、自身の会長就任直前に作られたフェラーリ 348を「フェラーリがしばらくの間開発した中で最悪の製品」と酷評した話はあまりにも有名だ。

彼はそれを、見事な355へと変貌させた。そして、2000年代初頭に、かのミハエル シューマッハがF1を支配する手助けをしたのも彼だ。

マクラーレンのロードカーは一貫して素晴らしいが、収益面では苦戦を強いられてきた。そして、SUVという亡霊がちらつく中、モンテゼーモロ氏の役目は、マクラーレンが道を踏み外すことなく、世界最高峰のスーパーカーを作り続けるよう監視することなのだろうか?

言っただろう、これは面白いことになった、と…。

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=海外の反応=
「ふーむ、マクラーレンF1チームはアンドレア ステラが率いて、ロードカーはモンテゼーモロか。何かのパターンが見えてきたな」
「やるじゃん。これは道楽なのか、それともどんな大物でも金で買えるってことか?」
「マクラーレンのロードカー部門にモンテゼーモロみたいな人物を連れてくるのは、それほど驚くことじゃない。マクラーレンのロードカーは性能面では今のフェラーリより優れているが、信頼性、ディーラー網、そして製造品質は本来あるべきレベルにない。もしモンテゼーモロが90年代のフェラーリのように、そこを改善できるなら、連れてくるにはうってつけの人物だろう」

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