945馬力!BYDの高級ブランド「デンツァ」の新型EVワゴン、Z9 GTが英国上陸へ。PHEV版も設定アリ

BYDの高級ブランド「デンツァ(Denza)」の新型EVワゴン、Z9 GTが英国上陸へ。その姿はまるでポルシェ タイカン スポーツツーリスモ? パワースペックも驚異的。

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ここに紹介するのは、間もなく英国市場に導入される予定のデンツァ Z9 GTだ。このクルマは、非常にパワフルな4ドアの高級エステート(ステーションワゴン)だが、同時にかなりの重量級でもある。

デンツァ(騰勢)は、中国の自動車大手BYD傘下の高級ブランドだ。元々はBYDとメルセデス・ベンツの合弁事業としてスタートしたが、現在はBYDのブランドとして展開されている。ブランド名は中国語で「勝利の力(Win Power)」といった意味合いを持ってる。

イギリスに導入されるZ9 GTには、バッテリーEV(BEV)仕様とプラグインハイブリッド(PHEV)仕様の2種類が用意される。

ピュアEV仕様は、最高出力945ps(933bhp)、最大トルク1,173Nmという、まさにケタ違いのパワーを発揮する。これにより、0-100km/h加速はわずか3.4秒。全長5メートル超、車両重量2.8トンという巨体を考えれば、驚異的な俊足ぶりと言えるだろう。(それにしても重いね!)

この巨体を動かす心臓部には、フロントに1基、リアに2基、合計3基の電気モーターが搭載されている。これらのモーターは最高23,000rpmまで回転可能。バッテリー容量は100kWhと大容量で、航続距離は中国のCLTCモード(※)で最大629kmと公表されている。(※CLTCモード:中国独自の燃費・航続距離測定基準。欧州のWLTPや米国のEPAとは数値が異なる傾向がある)

一方、プラグインハイブリッド(PHEV)仕様は、BYDのSUV『シール U』などにも採用されている「スーパーDM-iハイブリッド」技術を採用している。こちらには、最高出力204ps(201bhp)を発生する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンと、EV仕様と同じく3基の電気モーターが組み合わされる。

システム総合出力は870ps、最大トルクは934Nmに達する。ハイブリッドシステムを搭載するため重量はさらにかさむけれど、それでも0-100km/h加速は3.8秒と、こちらも十分すぎるほどの速さを誇る。さらに、EVモードだけで最長201kmの走行が可能とのことだ。

パワートレインに関わらず、Z9 GTには英国(日本でも同じだろう)ではまだ珍しい、いくつかの注目すべき機能が搭載されている。一つは、リアホイールステアリング(後輪操舵)。これは後輪が最大15度も向きを変えることで、狭い場所での駐車時に、まるでカニのように真横に近い動き(クラブウォーク)を可能にする機能が搭載されているようだ。それから、デジタルサイドミラー。 従来のドアミラーの代わりにカメラと車内モニターを使用する。

テクノロジーを満載した室内は、広さと多数のディスプレイが特徴だ。センターには巨大な17.3インチのタッチスクリーンディスプレイ。デジタルサイドミラー用のモニター。後席乗員のためには、まるでプライベートジェットのように天井から降りてくるリアエンターテイメントディスプレイも装備。その他にも、ヒーター、ベンチレーション(送風)、マッサージ機能付きで、深くリクライニング可能なフロントシート、クリスタル製のシフトセレクター、パノラマルーフ、488リッターの荷室容量、コーナリング時に乗員をしっかりとホールドしてくれる「アクティブサイドボルスター」といった豪華装備が満載だ。

デンツァは今後、ミニバン(MPV)なども投入し、「ヨーロッパで、ヨーロッパのために」生産されるモデルによって、欧州市場での本格的なシェア拡大を目指していくとのことだ。
現時点では、英国仕様の詳細なスペック、価格、そして正式な発売時期については未定だ。しかし、このZ9 GTが英国市場に登場し、その名(勝利の力)が示す通りのパフォーマンスを発揮する日が楽しみだ。続報に期待しよう。
よくある質問/Q&A

Q1: 「デンツァ」って、どこのメーカーのクルマですか?
A1: デンツァ(騰勢)は、中国の大手自動車メーカーBYD傘下の高級ブランドです。もともとはBYDとメルセデス・ベンツの合弁事業として設立されましたが、現在はBYDブランドとして展開されています。「勝利の力」を意味する名前の通り、パワフルで先進的なモデルをラインナップしています。

Q2: デンツァ Z9 GTはどんなタイプのクルマですか?
A2: Z9 GTは、4ドアの高級ステーションワゴン(エステート)です。パワフルな電気自動車(EV)またはプラグインハイブリッド(PHEV)のパワートレインを搭載し、広い室内空間と最新技術が特徴です。デザイン的には、ポルシェ タイカン スポーツツーリスモと比較されることもあります。

Q3: EV版の性能はどのくらいですか?
A3: EV版は非常に高性能です。主なスペックは以下の通りです。
最高出力: 946ps (933bhp)
最大トルク: 1173Nm (848lb ft)
0-100km/h加速: 3.4秒
バッテリー容量: 100kWh

航続距離: 最大629km(中国CLTCモード)
Q4: PHEV(プラグインハイブリッド)版もあるのですか?

A4: はい、PHEV版も設定されています。こちらは2.0Lターボエンジンと3基のモーターを組み合わせた「スーパーDM-iハイブリッド」システムを搭載します。
システム最高出力: 870ps (858bhp)
システム最大トルク: 934Nm (689lb ft)
0-100km/h加速: 3.8秒
EVモードでの航続距離: 最長201km

Q5: 車体がかなり重いようですが、実際どれくらいですか?
A5: EV版の車両重量は約2.8トン(2800kg)と公表されており、かなりの重量級です。全長も5メートルを超えます。PHEV版はさらに重くなる可能性があります。

Q6: なにか面白い機能はありますか?
A6: はい、いくつかユニークな機能が搭載されています。
リアホイールステアリング: 後輪が最大15度も向きを変え、狭い場所での駐車時に「カニ歩き」のような動きができるとされています。
デジタルサイドミラー: 従来の鏡の代わりにカメラとモニターを使用します。
多数のディスプレイ: センターの大型ディスプレイに加え、後席用エンターテイメントディスプレイなども備わります。
アクティブサイドボルスター: コーナリング時にシートのサイドサポートが自動で体を支えてくれます。

Q7: 内装は豪華ですか?
A7: はい、高級ブランドらしく豪華な内装が特徴です。大型ディスプレイが多数配置されているほか、ヒーター/ベンチレーション/マッサージ機能付きのシート、クリスタル製シフトセレクター、パノラマルーフなどが装備されています。

Q8: このクルマはいつ、いくらで買えますか? 日本での発売は?
A8: 今回の記事は英国市場への導入に関するもので、現時点では英国での具体的な発売時期や価格は発表されていません。したがって、日本での発売予定についても未定です。今後の情報に注目しましょう。

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