BYD、日本市場でEVトラック導入とPHEV販売開始を発表 ロンドンバスの多くがBYDのEVバスに切り替わる

BYDジャパンとBYD Auto Japanは、合同事業方針発表会で、乗用車部門では2027年までにBEVを含め7~8モデル体制を構築し、PHEVも導入することを発表した。

【KINTO】

BYDジャパンとBYD Auto Japanは、合同で事業方針発表会を開催し、乗用車部門と商用車部門の今後の経営方針を発表した。

乗用車部門では、2027年までにBEVを含め7~8モデル体制を構築し、BEVとPHEVの両輪で日本のeモビリティ社会の発展に貢献していくことを発表。

商用車部門では、2030年までに累計4,000台のEVバス販売、2026年以降順次EVトラックを展開していくことを発表した。

発表会では、BYDジャパン代表取締役社長の劉学亮氏が登壇し、日本市場における今後の展開として、商用車部門では「EVトラックの日本導入」、乗用車部門では「PHEVの日本導入」を発表した。「BYDは20年前にスタートし、当初はパートナー、顧客、サプライヤーでありました。15年前には、群馬の金型メーカーをM&Aで傘下に入れています。BYDは製造会社、テクノロジー会社、自動車メーカーであり、原点は「物づくり」であります。BYDは、世界中のユーザーに製品を提供しており、日本の群馬県がその原点です自動車分野では、まず2010年に東京から世界展開を開始しました。10年前には、日本で最初のデジタルバスを導入しました。BYDは、バスの分野で実績を重ね、日本の自動車領域でのゲームチェンジャーとなることを目指しています。BYDは、日本社会で新たな一歩を踏み出し、2026年に向けてeトラックを準備しています」

また、BYD商用車部門の執行役員副社長 石井澄人氏からは、2030年までに累計4,000台のEVバスを販売するという中期目標が発表された。「BYDの自動車は、2003年から生産を開始し、商用車は2008年から研究開発を開始しました。2023年のBYDの自動車販売台数は427万台で、商用車は2万2000台でした。BYDの商用車は、バス、トラック、特殊車両があり、様々なニーズに対応しています。BYDは、20年間で世界70以上の国と400以上の都市に約13万台のEVバスとEVトラックを提供してきました。ロンドンバスの多くはBYDの電気バスに切り替わっており、約1700台が販売されています。日本では2015年に大型バスK9を納入し、10年を迎えています。BYDのEVバスは、全国の事業者や自治体に導入され、累計販売台数は約350台です。運転のしやすさ、静かさ、環境性能などが評価されています。また、ブレードバッテリーを使用しており、高い安全性と長寿命を実現しています。小型バスJ6と大型バスJ7を販売しており、J6は日本専用に開発されたEVバスです。J6は、床が低く、走行中のCO2排出量がゼロで、航続距離は210km。J6は自動運転車両のベースとしても評価されており、全国で数十台が稼働しています。大型バスK9は、航続距離が240kmで、災害時には電源供給も可能です。J7は、日本専用設計のEVバスで、車幅2.3mで、最新の永久磁石同期モーターを採用。J7のバッテリー容量は216kWhで、通路に段差がないため乗り降りがしやすいです。BYDは、2030年までにEVバスの販売台数を増やし、サービス体制を強化していきます。2026年以降にEVトラックを日本に導入することを決定しました」

最後に、BAJ代表取締役社長 東福寺厚樹氏が登壇し、乗用車事業について、毎年1モデル以上の車種の導入を表明し、2027年ごろまでに7~8ラインナップを提供していく中期方針を発表した。「BYDの乗用車部門は、2023年に425万台を販売し、前年比41%の成長を遂げました。日本では、ドルフィン、アット3、シールを販売しており、販売台数は前年比5倍増。製品アップデート、全国キャラバン、テレビCMを通じて、ブランド認知度を高めました。BYDシールは、日本カー・オブ・ザ・イヤーでデザイン賞、RJCカー・オブ・ザ・イヤーで技術賞を受賞しています。EV市場は踊り場を迎えていますが、BYDはバッテリーEVとプラグインハイブリッドEVの両輪経営で成長を続けています。BYDは、2008年に世界初の量産型プラグインハイブリッド車を販売し、2020年にはガソリン車の生産を中止しました。輸入車市場では、EV車の比率が10.7%に達し、BYDの販売比率は9.2%です。BYDオートジャパンは、2025年以降を成長期と位置づけ、コミュニケーション、販売店ネットワーク、商品導入を強化してまいります。2025年末までに全国100店舗の展開を目指しており、現在59店舗を展開しています。2025年4月には、新型EV「シーライオン7」を発売する。シーライオン7は、スタイリッシュなクロスオーバーSUVで、回転式タッチパネルやLED照明などの特徴があります。シーライオン7には、航続距離590kmのモデルと540kmのモデルがあります。BYDオートジャパンは、プラグインハイブリッド車を導入し、バッテリーEVとの両輪で事業を展開します。2027年頃までに7~8モデルのラインナップを揃え、顧客のライフスタイルに合わせたモデルを提供していき、日本の脱炭素目標達成にも貢献していきます」

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