【試乗】テスラ超えの航続距離と1085馬力!ルーシッド初のSUV「グラビティ」の実力と課題


インテリア
内装はどう?
グラビティのキャビンは非常にシャープで現代的だが、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のスターでありブランドアンバサダーを務めるティモシー シャラメが写っている1枚を除き、メーカーがほとんど内装の画像を提供していないのは、ただただ不可解である。

エレガントな34インチのフローティングスクリーンには、ドライバー用ディスプレイやインフォテインメントメニューなどの機能が集されている。これを補完するように、センターコンソールには12.6インチのディスプレイが配置され、ドライブモードなど特定の車両機能がまとめられている。すべての入力を一箇所に集めつつ、適切に区画分けするというルーシッドのテーマが踏襲されている。

見た目は美しく、頻繁に見つめることを要求されるだけに、それは良いことだ。車内のほぼすべての機能が、タッチスクリーン内のアイコンやメニュー項目として存在しているため、ドライバーは少なくとも視線を送るか、一時的に完全に注意を奪われることになる。

スクリーンの多様性は評価するが、ここでのバランスは完全に崩れている。UIが要求する認知負荷の高さにおいて、ルーシッドは最悪の部類に入る。少なくとも、Apple CarPlayとAndroid Autoが利用可能で、この地獄の大半を回避できるのが救いである。

インテリアの他の部分は?
コックピットのようなパノラミック・サンスクリーンは、条件が揃えば楽しい装備だが、その目新しさはすぐに色褪せる。主な理由は、上部のスモークが期待するほど直射日光を遮ってくれないからだ。目を守り、焼ける頭皮を休ませるためのシェード(日よけ)が備わっていないため、日中のドライブを後悔することになるだろう。グラビティは、吸血鬼コミュニティの間で大ヒットするかもしれない。

それに、少々…「テスラっぽい」。ウインドスクリーンのレイアウトはモデルXに酷似しており、最初に乗り込んだ瞬間からその既視感を完全に拭い去ることはできなかった。もちろん、どの自動車メーカーも互いに真似をしたり、同じ基本アイデアに行き着いたりするものだが、これはあまりにも露骨すぎて触れずにはいられなかった。

パッセンジャースペースは?
ルーシッド グラビティには荷物と人を乗せるための十分なスペースがあり、2列目の乗客は極めて快適に過ごせるはずだ。オプションの3列目シートはいざという時にフルサイズの大人2人を押し込むことができるが、そこに座らせた相手からは、二度と年賀状が送られてこないと思った方がいい。あ、そうそう、8.1立方フィート(229リットル)のフランク(フロントトランク)もあり、あるプレス資料によれば、あのティモシー シャラメがすっぽり収まるらしい。なるほど。

とにかく、シートをすべて立てた状態で21.3〜56.2立方フィート(603〜1591リットル)、シートをすべて倒せば(うまく操作できればの話だが)120立方フィート(3398リットル)以上の広大なスペースが出現する。

ボタンを押すと、2列目シートが前方に吹き飛ぶように移動し、背もたれが倒れて、大きな荷物を積むのに便利なフラットな空間が出来上がる。問題は、その操作方法が全く直感的ではなく、設計者の意図を超えて強引に動かしてしまうことだ。元の位置に戻すのはすべて手動であり、まるで映画『スーパーマンIII』のトラウマシーンのようにモーターがむき出しになるため、ぶっ壊してしまったような気分にさせられる。
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