インテリア
内装はどうなっているのか?
これは、マルバーン工場から送り出された中でも最も上質なクルマだ。しかし、その上質さが、最近の車のようにスクリーンだらけになったり、贅沢な装備でごてごてと飾り立てられたりして実現されたと短絡的に考えてはならない。これは精巧に作り込まれたミニマリズムを体現しており、デジタルディスプレイはステアリングホイールのすぐ後ろにあるシンプルな速度計とトリップコンピューターに限られている。その他は全てアナログだ。ダッシュボード中央には大きなタコメーターと速度計の文字盤(後者は配置的に少々不親切。もし辛口に評価するなら)があり、その周囲には小径の水温計や時計などがちりばめられている。
文字盤のフォントは新しくなり、エアコンは心地よい金属仕上げのダイヤルノブで引き続き操作ができる。その効果も非常に高く、我々の旧型プラスフォーの経験から、冬季にはコクピットを暖めるのにベンチレーションが適切に配置されていることが示唆される – 可能なら、これを年間通して楽しめるおもちゃにすべきだ。
標準のオートマチックトランスミッションはBMW製であり、センターコンソールから生える巨大なセレクターを見れば、そのことをかなり誇りに思っているようだ。プラスシックスと同様に、それは見事にローレット加工された金属製ハンドブレーキのすぐ前に鎮座しており、まるで異物のように見える。スーパースポーツの開発に途方もなく多額の追加資金を投入し(その結果、支払う価格が跳ね上がる)、この状況を改善するためにモーガンができたことは、ほとんどない。同様に、あまり満足のいくものではないシトロエン由来のパドルシフトも同様で、マニュアルモードシフトに積極的に取り組む気にさせるようなものでは到底ない。
避けがたいこれらの難点を受け入れさえすれば、ここは過ごすのに素晴らしい場所だ – 特に、自分だけの居心地の良いキャビンを演出するために、コンフィギュレーターやカラーサンプル、カーペットの見本を何時間もかけて吟味したであろうことを考えればなおさら。グローブボックスさえも装備され、デバイスを充電するためのUSBポートが備わっている。
とはいえ、走っている間は非常に「モーガンらしい」と感じ続けさせてくれる。実際、これは高速走行時には騒がしい環境にはなってしまう。パワートレインやシャシーに関しては、高速巡航は滑らかで器用だが、ドアパネルの上部からは、ハードトップを装着していても多くの風切り音や一般的な騒音が入り込んでくる。そうでなければパワフルなゼンハイザー製ステレオも、その役割を果たすのが大変で、モーガンが主張する「簡単にハンズフリー通話ができる」というのも非常に楽観的に聞こえる。
それでも、これは意図的にアナログな運転体験だ。スマートフォンを集中モードにして、スーパースポーツの開発時間と資金が本当に費やされた領域で、その最高のポテンシャルを引き出すことに集中しよう。
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