MC20から59kg軽量化 公道も走れる新型レーシングカー、マセラティ GT2 ストラダーレ

公道も走れるサーキットマシン、マセラティ新型「GT2 ストラダーレ」が日本初公開された。価格や発売日は?

【KINTO】


12月1日に創業110周年を迎えたマセラティが日本初上陸となるマセラティ「GT2 ストラダーレ」を都内でお披露目し、玉木一史ジェネラルマネージャーによるプレゼンテーションが行われた。

マセラティ GT2 ストラダーレは、今年 8 月16 日にアメリカ・カリフォルニア州にて開催された「モントレー・カー・ウィーク 2024」でワールドプレミアを果たし、多くの注目を集めた。この最新モデルは、レーシングカー「マセラティ GT2」の圧倒的なパフォーマンスを基盤に、ブランドを象徴する革新的な「MC20」のデザインとテクノロジーを融合している。デリバリー開始は 2025 年末を予定しており、価格は発表されていない。

マセラティには輝かしいレースの歴史がある。1926年のタルガフローリオでのクラス優勝に始まり、フォーミュラ1や耐久レースでの数々の勝利、FIA GT チャンピオンシップでのMC12の活躍など。これらの歴史がマセラティの車に脈々と受け継がれるレースのDNAを形成しているのだ。そして、2023年から参戦しているファナテックGT2ヨーロピアンシリーズでのGT2の活躍、そしてMC20開発当初からのサーキット復帰への決意があり、GT2 ストラダーレは、これらのレース活動で培われた技術とMC20の性能を融合させて生まれたモデルである。

GT2 ストラダーレの性能向上ポイントについて挙げてみよう。
1. エンジンパワーの増強:GT2 ストラダーレには、マセラティが自社設計・製造したネットゥーノエンジンが搭載されている。公道走行可能な車両の中で最もパワフルなエンジンを搭載しており、MC20と比べて10PS上回る640PSの最高出力と720Nmの最大トルクを実現している。
2. 軽量化:GT2のために開発された特別なコンポーネントを採用することで、MC20と比べて59kgの軽量化を達成。特にバネ下重量を35kg削減したことで、ドライビングパフォーマンスへの影響が大きい。
3. ダウンフォースの大幅向上:GT2 ストラダーレは、横方向のコーナリング性能を高めつつ、縦方向の効率を犠牲にしないダウンフォース向上を目指して開発された。時速280km走行時のダウンフォースは、MC20の145kgに対し、GT2 ストラダーレはリアウィングをハイラック設定にすることで最大500kgを実現。GT2レーシング由来の専用フロントフードの採用や、シャークノーズと呼ばれるフロントノーズ部分の拡大、大型スプリッターの装着などもダウンフォース向上に貢献している。リアスポイラーの表面積拡大や、GT2由来の3段階調整可能なリアウィング、再設計されたディフューザーなども、ダウンフォースの向上とリア周りのダイナミックな外観を実現している。
これらの性能向上により、GT2 ストラダーレは0-100km/h加速2.8秒、最高速度324km/hを達成。バロッコのミスター・アルファ・サーキットのテストコースでは、MC20のラップタイムを5秒以上も上回る記録を叩き出している。

続いて、GT2 ストラダーレのデザインとインテリアについて。エクステリアでは、フロントフードには3つのエアベント、フロントホイールアーチにも3つ、リアウィングにも3つのベントがあり、「3」という数字がデザインの鍵となっている。リアフェンダーのリアインテークは再設計され大型化、カーボンファイバー製ダクトによりエンジンの冷却効率も大幅に向上している。

インテリアでは、センタートンネルは軽量化のために再設計。スパイダートリムと呼ばれる中央のキャビネットには、ドライブモード設定用のダイヤルが人間工学に基づいて配置され、ドライバーの手元に近付けられている。スパイダートリムの縁はレーシングカーにインスピレーションを受けた黄色で、耐久レースの夜間セッションでもドライバーが必要な操作を迅速に行えるようになっている。サベルトと共同開発した新しいカーボンファイバー製シートは、ドライビングポジションをさらに低く設定可能で、レースの特性を備えている。

GT2 ストラダーレは、サーキット専用モデルとしての特徴を備えつつ、日常の快適性も両立させている。4つのドライビングモード(Gスポルト、コルサ、ウエット、アイス)に加え、パフォーマンスパッケージを選択すると、電子制御を段階的に減少させるコルサEvoの4つのバリエーションも利用可能。電子制御の介入が少ないほど、ドライバーは自分の好みに合わせた運転のカスタマイズが可能となり、サーキットの特性や天候、運転の癖などに合わせて設定を変えることができる。MC20と同様のバタフライドアを採用し、スタイリッシュさと実用性を兼ね備えている。ADASをはじめとした安全性能や快適装備も充実しており、市街地でも快適に走行できる。

玉木氏は最後にこう述べた。「GT2 ストラダーレは、レースで培われたテクノロジーとMC20のクオリティを融合させた、究極のドライビング体験を提供するモデルであります。サーキットでのスリリングな走りを楽しむだけでなく、あらゆる道で最高の喜びを味わえる車なのです」

なお、世界限定62台のMCXtremaは、トップギア・ジャパン 063で特集しているので、そちらもお見逃しなく。

よくある質問/Q&A
Q1: マセラティ GT2 ストラダーレとはどんな車ですか?
A1: マセラティ GT2 ストラダーレは、レーシングカー「マセラティ GT2」の性能をベースに、公道走行可能なスーパーカー「MC20」のデザインとテクノロジーを融合させた、サーキット走行も可能な公道走行可能なハイパフォーマンスモデルです。

Q2: エンジン性能はどうですか?
A2: マセラティが自社設計・製造したネットゥーノエンジンを搭載し、公道走行可能な車両の中で最もパワフルなエンジンを搭載しています。最高出力はMC20より10PSアップの640PS、最大トルクは720Nmを発揮します。

Q3: 価格と発売時期は?
A3: 価格は現時点では未発表です。デリバリー開始は2025年末を予定しています。

Q4: MC20 との違いは?
A4: GT2 ストラダーレは、MC20と比べて以下の点が進化しています。
エンジン出力の向上 (+10PS)
車両重量の軽量化 (-59kg)
ダウンフォースの大幅向上 (最大500kg)
サーキット走行に特化した空力性能の向上
レース由来の専用パーツの採用による走行性能の向上

Q5: 日常使いはできますか?
A5: はい、サーキット専用モデルではなく、公道走行も可能です。4つのドライビングモードに加え、電子制御の介入度を調整できるパフォーマンスパッケージも選択可能です。ADASをはじめとした安全性能や快適装備も充実しており、市街地でも快適に走行できます。

Q6: デザインのポイントは?
A6: エクステリアでは、フロントフード、フロントホイールアーチ、リアウィングにそれぞれ3つのエアベントを配置し、「3」という数字をデザインの鍵としています。インテリアは、軽量化のためにセンタートンネルを再設計し、レーシングカーにインスパイアされた黄色いスパイダートリムを採用するなど、スポーティなデザインとなっています。

Q7: GT2 ストラダーレはどんな人にオススメですか?
A7: サーキット走行を楽しみたい方はもちろん、公道でも圧倒的なパフォーマンスとイタリアンスポーツカーらしい美しいデザインを求める方にオススメです。

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