新型ルノー メガーヌ R.S. ウルティムが6MTとEDCでルノー・スポール有終の美を飾る


1,976台限定のホットハッチ

2023年の東京オートサロンが全世界初披露となったメガーヌ R.S. ウルティム。開発者のロラン ウルゴン氏も、オートサロン会場に駆けつけた。そのウルティムが日本でも発売が開始された。メガーヌ R.S. ウルティムには、6 速MTと電子制御6速AT(6EDC)のふたつのトランスミッションが設定され、価格は6,590,000円。

ルノー・スポールは 1976 年に設立され、ルノーのスポーツモデルの開発のみならず、F1 を始めとするモータースポーツをも担う組織として活動し、ルノーの技術開発、ブランドイメージ向上に大きく貢献してきたが、これらの役割は今後ルノーグループの新たなスポーツブランドであるアルピーヌに引き継がれることとなったため、ルノー・スポールはその役割を終えることとなった。

ルノー・スポール最後のモデルとなるメガーヌ R.S. ウルティムは、設立された 1976 年にちなみ、全世界で1976 台が販売される。コーナリングスピードの向上を目的にロールを抑えたシャシー、トルセン®LSD、前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りブレーキディスクなど、クローズドコースでのスポーツ性能を高めたメガーヌ R.S. トロフィーの性能と装備を受継ぎながら、ルーフとボンネットに配されたロザンジュをモチーフとしたブラックマットストライブ、ブラックアウトされたロゴ、1 本当たりの重量がメガーヌ R.S. トロフィーのホイール比 2kg 軽量なブラックの 19 インチアロイホイール「フジライト」の採用によって、スポーティさが強調されたエクステリアデザインとなった。

センターコンソールには、ルノー・スポールモデルのテスト/開発ドライバーで、ニュルブルクリンク市販FF 車の最速記録を持つロラン ウルゴンのサイン入りシリアルプレートが装着される。そのウルゴン氏から次のようなメッセージが寄せられている。
「 メガーヌ R.S.は、私の 15 年に及ぶルノー・スポールでの仕事を象徴するモデルです。メガーヌ 2 フェーズ2の登場以降、前輪駆動スポーツカーのリーダーであり続けるために、車の性能を絶えず向上させてきました。
ニュルブルクリンクでの最速記録は、忘れられない挑戦であり、情熱、アドレナリン、興奮に満ちたものでした。そして今、メガーヌ R.S. ウルティム…、私はこの素晴らしい物語の最後を飾るバージョンにサインできることを特に誇りに思います」

メガーヌ R.S. ウルティムの欧州での発売に伴い、メガーヌ R.S.及びメガーヌ R.S. トロフィーは生産を終了し、これらモデルの日本在庫がなくなり次第、日本での販売も終了する。最後のチャンスを逃さないようにしよう。





=海外の反応=
「このエンジンは最初、メガーヌからパクってアルピーヌに搭載された。完全な循環だが、A110から派生したわけではない。
この伝説的なホットハッチの最後のバージョンとして、新型トロフィーRが登場することは、少なくとも期待されていたことだろう。パワーアップも、エアロも、何もかもがパワーアップしているわけではない。それは、いくつかのデカールが貼られただけのオプションパッケージだ。
少なくとも、黒地にシリウスイエローは、以前のトロフィー&R 26 Rsの赤地に白の996 GT3 RSよりもルノーらしいと思う。ルノーは本当に、誰にも気づかれずに伝説のカラーコンビを盗むことができると思ったのだろうか?」
↑「新しいトロフィーRの問題は、アルピーヌのつま先を踏んでしまうことだろう。究極の、小さな、フランスの、ルノーのエンジンが欲しいなら、A110 Rがその答えだ。A110Rは「単なるオプションパッケージで、デカールが数枚貼られているだけ」でも構わないという人たちのためのものであり、アルピーヌはより目の肥えた速い車の愛好家のためのものであるというのは、おそらく完璧なマーケティング上の理にかなっていると思う」
↑「しかし、それでも私は、メガーヌとA110は、一緒の皿の中で食べてはいけないほど違う動物だと信じている。メガーヌは、この究極のトロフィーRを冒涜するような別れ方ではなく、もっと良い別れに値すると思うよ」
「これはちょっと退屈な送り出しだと思う」
「シビックタイプR、あるいはゴルフGTIクラブスポーツよりも、これを選ぶ人はいるのだろうか?メガーヌRSの退場方法としては、無味乾燥でダサいような気がする」
「SUVの祭壇で生贄にされたホットハッチがまたひとつ」
↑「実は、EUの排ガス税が原因だったんだ。新型メガーヌは、もし作られたとしても、税金が6-7000ユーロ(100万円)高くなる予定だった」
「一番大事なところを忘れている: 日本はこれをマニュアル化しているんだ。ヨーロッパにはない。ルノーよ、よくやった。素晴らしいさようならだよ」
「ルノーが当面作る面白いクルマのラストランとしても有名になった」
↑「今度のR5とR4は、少なくとも私には面白そうに見える。確かに、低価格のEVなので、運転するのは面白くないかもしれないけれど、アルピーヌのR5への挑戦は、まだ楽しいものになるかもしれないよね」

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2023/04/58763/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 064

アーカイブ