【トップギア試乗】フェラーリ 296 GTB:電動化でスーパーカーに豊かな深みと奥行きを与えた

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どのくらい払えばいい?
フェラーリは明らかに自分たちが作る製品に対して自信を持ってる。もちろん結構なことで、当然だ。過去にリリースされたモデルたちをざっと見返してみれば、どれも今だにとてつもない価値がある。中古のF8が20万ポンド(3,345万円)以上、488が15-17万ポンド (2,500-2,681万円)の間、10年以上落ちの458でも13万~14万ポンド(2,050~2,800万円)くらいで取引されてる。ターボが登場する前の時代のやつが特に人気が高くて、投資対象に最適かもしれない。

フェラーリにとってV6はリスクではあったが、やらざるを得なかったことでもある。ハイブリッドV8はSF90のためのものなので、今回は別のを作らないとならなかった。でも、ふたを開けてみたらV6ターボはV8よりも優秀だったというのは、我々が認めるところだ。より活発でより強力で、ショーの真の主役だよ。F8 トリブートよりもシリンダー数が2本少ないのに、あれよりも40,000ポンド(670万円)も値が張るということを説得するのは難しい。でも、実際に見て触れて乗ってみたら絶対気が変わる。

241,500ポンド(4,000万円)って値段はフェラーリでは、これまで同様、スタート地点にすぎない。でも、キャビンのあれやこれやにかかる費用に、特注カラーに塗りかえる費用、あと、好きな人なら25,920ポンド(430万円)のアセットフィオラノをつけたりしてたら(1kgあたり2,000ポンド (33万円)以上お得)、きっとマラネッロを出る頃には全部で30万ポンド(5,000万円)を超えてるんだろうけど。「マジかよ!」「ふざけんなよ!」「たけえよ!」、そのコストに吠えるのは勝手だ。だって本当に296 GTBを買う連中には、お金なんて問題じゃない。むしろ、買える人が少なくなったことこそがポイントなのさ。

ミラクリニック

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【トップギア試乗】フェラーリ 296 GTB:電動化でスーパーカーに豊かな深みと奥行きを与えた」へのコメント

  1. 片桐カナタ2022年7月21日 11:47 PM

    あれれ?V6エンジンってそんな素晴らしいの?すごい気になるな

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