新型フィアット 500eはガチライバルのホンダ eとどこが違うのか?

お・ま・た・せ!やっと日本にも来たねー、新型フィアット 500e(チンクエチェント イー)。ついに6/25から販売される。ということで、発表会に足を運んで、実車を見てみた。なんと新型500eはガソリン車ラインナップはなく、全部がEV。「既存のガソリンモデルは売らなくなるの?」と心配なさるお気持ちは良くわかるが、ご安心を。しばらくの間は、既存のガソリンモデルも併売される。ラインナップは3つ。ハッチバックの500e POP(4,500,000円)、500e Icon(4,850,000円)、それからカブリオレの500e Open(4,950,000円)だ。最大航続距離はWLTCで335km。

まあ、でも、トップギアをお読みの人ならフィアット 500eのガチライバルと言ったら、ホンダ eだと即答できるほどだろう。ちょうど欧州での発売時期も似たようなものだったのでトップギアでは何度もこの2台で特集を組んだし(そこにミニ エレクトリックが入ってくることもあったけど)、欧州ではこの2台のどちらにするかと考える人も多いはずだ。そこで、ここではホンダ eとの比較をしていこうと思う。

ホンダ eは、4,510,000円のノーマルタイプと、4,950,000円のアドバンスがある。ホンダ eは136ps/315NmでWLTC航続距離283km、ホンダ e アドバンスが157ps/315Nmで259kmだ。価格はほぼ同じだが、航続距離は500eの方が長い。それゆえ、500eは118ps/220Nmと、パワーの面では劣っている。駆動方式は、ホンダ eがRRで、500eはFFだ。サイズはホンダ eが3,895/1,750/1,510、500eが3,635/1,685/1,530でわずかに500eがコンパクトという感じ。内容的にはそんなに差がないので、駆動方式やデザインの好みによってどちらを選ぶかというところだろう。

500eは、従来の500のイメージを踏襲しながらも、96%が新設計となる。ちょっとツリ目のヘッドライトが、「かわいいだけじゃないんだぜ」っていういたずらっ子の雰囲気を感じた。1957年のNUOVA 500から続いた丸くてコロンとした要素は、ある面ではホンダ eの方が感じられるかもしれない。

インテリアは、FIATのロゴをあしらったモノグラムのシート表皮や、トリノの街並みが描かれたスマートフォントレイ、ドアハンドル底面にあしらわれた「Made in Torino」の文字やドアハンドルの部分に描かれたNuova 500のイラストレーションなど、遊び心のあるデザインが散りばめられている。またインストゥルメントパネル中央には10.25インチのUconnectディスプレイが配され、Apple CarPlayにワイヤレス接続が可能となっている(Android Autoの有線接続にも対応)。

バッテリーは42kWhのリチウムイオン・バッテリーパックを床下に配置し、低重心化と優れた重量バランスを実現すると共に、コンパクトなサイズながら最大335kmの航続可能距離(WLTC)を達成している。充電は単相交流200V用の普通充電と、付属のCHAdeMOアダプターを介した急速充電に対応している。

e-モードセレクターでは、3種類の運転モードが選べる。「NORMAL」ではペダル応答性が高く、エンジン車のようなドライブ感覚を楽しめる。「RANGE」では、回生ブレーキの効きが強まり、アクセルペダルを離しただけでブレーキを掛けたような強い減速が得られる。「SHERPA」は、アクセルレスポンスの制御やシートヒーターのオフなどによりエネルギー消費を抑え、航続距離を最大化するエコモードだ。

電気自動車に求められる車両接近通知装置(AVAS)のサウンドにもこだわっている。イタリア人作曲家ニーノ ロータによるメロディを乗せたオリジナルのサウンドを採用し、車両の接近を心地よいメロディで周知させる。また起動ボタンを押した際にはユニークなサウンドで確認ができる。おいおい、ニーノ ロータって…。「ゴッドファーザー」に「フェリーニ」っていう最強カード出された日には、こちとら何もできねぇや。降参。

EVの当たり前とも言えるけど、安全運転をサポートする運転支援機能も充実している。先行車だけでなく、歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線から外れそうになるとハンドルの振動や警告音で注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付)、オートマチックハイビームなどを全車に標準で備えている。また、前走車と一定の車間距離を保ちながら設定速度に巡航するアダプティブクルーズコントロールや、車線の中央を維持した走行をサポートするレーンキーピングアシスト、サイドミラーの死角にある並走車の存在をミラー内のアイコンで確認できるアクティブブラインドスポットアシストなどをモデルにより標準装備している。

でも、この500eの何が画期的って、それは販売方法なのだ。なんと、100%リースプログラムで行われるという。新たなサブスクリプション型カーリース「FIAT ECO PLAN」を開始し、またすでに提供中の「パケットFIAT」でも500eが選択可能になったのだ。シンプルな定額プランで、環境に配慮した電動シティカーを購入してもらいやすい方法を提案し、また契約期間には充実したメンテナンスをパッケージ化することで、バッテリーを含めた車両のコンディションを長く最適に保つなど、500eのテーマでもあるサステナビリティに貢献するということだ。

「パケットFIAT」と「FIAT ECO PLAN」はともに、頭金の用意や複雑なEV補助金申請、税金の支払い、契約期間中の整備点検費用(充電費用などは除く)が必要なく、月々の定額利用料で車両に乗れるプログラムだ。主な相違点は、任意自動車保険を含むか否か、また途中解約が可能であるかどうか。サブスクリプション型リースのFIAT ECO PLANには年齢や保険等級を問わない任意自動車保険がセットになっており、車両保険や万一の際の弁護士費用、さらにはボディやガラス、タイヤまでを含む安心の補償を提供する。また契約期間中に車両が不要になった場合には、6カ月毎の更新月に清算金をお支払い頂くことで、早期の契約終了が可能である。

月額利用料(すべて消費税込)の例としてはサブスクリプション型のFIAT ECO PLANで500e Popが53,900円(ボーナス払い10回110,000円)、パケットFIATで500e Popが34,000円(ボーナス払い10回110,000円)となる。契約終了後は車両を返却し、新しいクルマへとお乗り換えをが推奨されている。

うーん、これはかなり画期的。とくにサブスクリプションを通じては、20代からの若いオーナーもターゲットとしているという。ちょっと気になったのが、既存の500オーナーが、このEVだけの500eを受け入れているのか?ということ。生野プロダクト マネージャーに伺ったところ、次のように答えてくれた。「これから一般の方にアピールしていく段階ですので、まだなんとも言えませんが、新型に関してはとても興味を持っていただいているようです」まあ、こういった販売戦略含め、革新を受け入れる度量がある人が、ホンダ eではなく、フィアット 500eを選ぶのだと思う。「1957年の500 NUOVAがクルマの民主化をもたらしたように、2022年の500eはEVの民主化をもたらすのです」と、熊崎ブランド マネージャーが述べていたが、500eはそれくらい革新的な存在になりそうな予感がする。

https://www.fiat-auto.co.jp/500e/

退職代行ニコイチ

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