先日、BMWグループがアルピナブランドの権利を獲得したことを発表した。ということで、TGのお気に入りブランドであるアルピナがどうなっていくのか、予想してみる。
このニュースは、正直、アルピナファンを少なからず不安にさせてしまったという側面がある。BMWは、現在の生産プロセス(BMWの工場であらかじめ組み立てられたアルピナモデルをチューナーに送り、エンジン、シャシー、ボディパネル、インテリアを特別スタイリッシュに改造する)は2025年まで継続するが、それ以降は現在のラインアップを廃止し、アルピナの将来についてはBMWに自由裁量権があると発表している。
では、BMWはこの名前をどう料理していくのだろうか?以下は、いくつかの提案だが、そのうちのいくつかは、とても魅力的なものだと思う。
アルピナ - トリムライン
かつてピンストライプのV12エンジン搭載のB12 5.7クーペなどを世に送り出したブランドにとって、これは残酷な運命だろう。アルピナは、控えめなパフォーマンスを誇るブランドである。Mカーの速さは欲しいけれど、派手なスタイリングや固い乗り心地はちょっと…という人には、3シリーズや5シリーズを改造したブーフローエの仲間たちがいたのだ。
2シリーズ アクティブツアラー アルピナエディションにホイールとグリーンとブルーのステッチを付けただけじゃないかって?いやいや、そんなことはないんだ。
アルピナ - オール電化のサブブランド
このニュースについては、元記事のコメント欄に記載されている。BMWがアルピナを、ポールスターのようにスタイリッシュで特注のEVを販売するオールエレクトリックのサブブランドにすることを決めても、まったく不思議ではないだろう。もしそうなるなら、BMWのデザイン部門に仕事を移管するのではなく、現在のアルピナのスタイリストを維持することを祈ろう…。
アルピナ - シンガースタイルの社内レストモッドチーム
アルピナの未来は、ここにあると思う。エンジンのチューニングが大好きなブーフローエのブランドは、ポルシェを専門にしているシンガースタイルのレストモッド会社として設立してはどうだろう。アルピナなら美しいインテリアを作ることができるし、世界は今、古いBMWに恋をしている。きっと完璧にフィットするはずだ。BMWは市場にあるE30をすべて買い戻せば、その1台1台を「アルピニファイイング(アルピナ化)」(という単語があることを確認済み)することができるのだから。
アルピナ - レースチーム
BMWのM部門がレーストラックでかなりの実力を発揮していることは知っている。2023年にはル・マンへの復帰を計画しているほどだ。
アルピナは1960年代後半から70年代にかけてツーリングカーレースに参戦し、デレク ベル、ジェームス ハント、ジャッキー イクス、ニキ ラウダ、ハンス スタックといったドライバーたちがアルピナを駆っていた。その後、10年間レースを離れたが、ミシュランがスポンサードする豪華なグリーンのE30 M3 DTMで復帰を果たした。
アルピナの未来について、他に何かご意見はある?
=海外の反応=
「BMWは、フォードがギアやヴィニャーレにしたように、アルピナを変えてしまいそうな予感がしている。もし、これらの会社が現代の技術や部品共有の時代に未来がないのであれば、エンスージアストはむしろいなくなってしまう方を望む。レガシーからブランドを搾取するよりも、適切な死を迎える方が良いのだ」
「BMWはすでに2030年までに少なくとも50%のBEVを販売すると表明している。そのため、アルピナが2025年から電気自動車のサブブランドとなる余地はほとんどない」
「アルピナをBMWの電気自動車のサブブランドにするのは、短絡的な考えだろう。
BMWはハラルド クルーガーの経営下でi部門をうまく扱えなかったが、現在4つのモデルを販売している(その他にiPerformanceというブランドもある)。もうひとつの問題は、BMWは2035年から欧州で非燃焼車しか販売できなくなるため、EVに特化したサブブランドは13年後にはかなり無意味になるということ。ボルボのポールスター、フォルクスワーゲンのID、メルセデスのEQ、アウディのEトロン、これらはすべて3世代後には存在しそうにない、その場しのぎのブランドである。
私の推測では、BMWがアルピナをコンペティションチームとして、あるいは(他の人が提案したように)マイバッハ的な高級サブブランドとしてブランドの権利をゲットしたのではないだろうか。しかし、ここではあえて逆の提案をしよう:それは、内燃機関系のサブブランドだ。2035年以降も、輸出用とサーキット用の両方で、新しいガソリン車には何らかの市場が存在するはずである。M部門はi4 M50が発売され、内燃機関専用ではないけれど、アルピナは現在内燃機関専用である。BMW本家の外では性能の良いエンジンを無期限で生かすチャンスなのだ」
「正直に言うと、BMWがアルピナで何をやっても、以前より劣ったものになってしまうだろう。ブランド譲渡前に持っていた評判は、もはや通用しないのだ」
「アルピナはどこに行くのだろうか?BEVに決まってる。他にどこがある?iD 4プラットフォームからスピンオフさせるのだろう」
「明白な答えはひとつしかない…低迷」
「まあ、アウディには今や超高級サブブランドがあり、メルセデスにはマイバッハがあるので、アルピナもそういうブランドになる可能性は大いにあるね。しかし、このままでは、X7や7シリーズ、もしかしたら8シリーズのようなブランドに成り下がるかもしれない。
しかし、オール電化のブランドは、アルピナのレガシーに関して、最も何と言うか、最も恥ずべきものであるにもかかわらず、最も可能性が高いのだ。そのレガシーをゴミ箱に捨てる勇気があれば、だが」
「アウディは、ブガッティ、ベントレー、ランボルギーニと同様に、VWがダイムラーから買収し、失敗した空冷FRの代わりに水冷FFの技術を得るまで死んでいた。その後、BMWやメルセデスと競争するために、自社バッジ(フェートン)ではできないので、上位に位置づける必要があったのだ。現在、ほとんどのアウディとポルシェはVWのコーポレート プラットフォームのリバッジであり、マイバッハはBMWがゼロから作り直したロールスに対抗するために既存のメルセデスモデルに装飾を施したものであるのと同じ。アルピナのレガシーはBMWに依存しており、BMWはアルピナの将来を保証しているのだ。BMWは、60年間拡大し続け、今世紀にはロールス、ミニ、レンジローバー、スープラを復活させ、Xシリーズの台数を2倍にし、記録的な数字を報告しようとしており、2025年のEV時代のためにICEを半分にして再び移行しようとしているが、なぜ彼らはアルピナの成功に干渉するのだろうか?彼らはすでにモータースポーツと個人顧客への信頼性があり、次世代のICEを開発している。アルピナは、チューナー、ガソリンコーチビルダー、そして今やBEVも続けられるんだよ。みなさんは、彼らが潰れるか、中国に行くのを見たいっていうの?」