信じられないかもしれないが、4代目マツダ ロードスターは発売から7年目を迎えようとしている。まだまだ新鮮に映ってるよね?それを察してか、マツダはまだどこにも行かないぞとばかりに、2022年に2回目のアップデートを実施する。
2018年のフェイスリフトでは、よりパワフルな新型2.0リッターエンジンをトップ仕様のファイブのフロントに搭載したが、それよりはメジャーではないけれど、新色(最も興味深いオプションはソフトトップのロードスターの新しいブルールーフ)以外に語るに値するものがある。
そして今回のロードスターでは、新しいテクノロジーをデビューさせ、しかも標準装備。それが、KPC。世界中にあるフライドチキンの方じゃなく、「Kinematic Posture Control」のことだ。…まあ、時期が時期だけに、どうしてもフライドチキンの方を連想しがちなのは、わかる。
機械的なシンプルさとドライビングの純粋さに立脚するこのクルマにとって、これは少しばかり子煩悩な響きがある。要するに、特に激しいコーナリングの際に、電子制御によって内側のリアホイールに軽くブレーキがかかるのだ。これは、車体のロールを打ち消し、車のラインをよりきれいに、より整然と、より信頼性の高いものにするためのものである。
「タイトなワインディングロードでは、KPCが後輪の速度差を即座に認識して反応します」と説明を受けた。必要に応じて介入レベルを上げ、リアエンドの反応を鋭くし、クルマを安定させるのだそう。このシステムは必要なときだけ介入し、重量は1グラムも増加しない、と約束されている。思わず、試してみたくなった。
ヨーロッパでは、130bhpの1.5リッターと181bhpの2.0リッター自然吸気ガソリンエンジンが、標準の6速マニュアルかオプションの6速オートマチックギアボックスで後輪を駆動する。ルーフは手動式ソフトトップ、または電動式ハードトップ「RF」から選択可能だ。これまで通り、2.0マニュアルのソフトトップがお勧めである。
マツダはまた、2022年のアップデートで、ロードスターの生涯を通じての販売統計について、オタク的に詳細な情報を提供してくれた。これまでのところ、120万台強が作られ、そのほぼ半分の515,957台が北米で販売されている。次に多いのはヨーロッパ(378,000台)、そして日本(210,000台)と続く。
一方、ロードスターの世界販売台数は、2年目の1990年が最大(75,000台)で、3代目の最終年である2014年は最小(わずか12,000台)である。現在、販売台数はおおむね年間3万台前後で推移している。
=海外の反応=
「次世代MX-5(ロードスター)の話題はない。MX-Eになるのだろうか?」
↑「マツダが電動化に消極的であることを考えると、それはないだろう。マイルドハイブリッドはあるかもしれないが、スカイアクティブ-Xエンジンをまだ使いたいんじゃないかな」