ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京がオープン、「ポルシェ通り」の命名で地域共生姿勢を強く打ち出す

ポルシェジャパンは、世界で9番目となるポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)を2021年10月1日(金)、千葉県木更津市に開設した。オープニングに際して、ポルシェジャパンのミヒャエル キルシュ代表取締役社長によるプレゼンテーションが行われた。PECは、43ヘクタールの広さを誇り、木更津市の自然と日本らしい風景を生かし、他にはない高いレベルで元の自然を活かすようレイアウトされている。

2.1kmの周回距離を持つコースでは、ニュルブルクリンク(ドイツ)のカルーセル、ラグナ・セカ(アメリカ)のコークスクリューなどの有名コーナーを再現したエリアを有する。最大の特長として、これまでのPECが二次元トラック(平面的)であることに対し、PEC東京は元の地形を活かした唯一の三次元(立体構造)トラックとなり、高低差のある3Dドライビングがハンドリングトラックで体験できることが挙げられる。インフィールドに設置されたキックプレート、ローフリクションハンドリングなどを合わせた計6つのモジュールは、ポルシェのパフォーマンスを充分に引き出すトラックコンテンツだ。

・ドライバー育成モジュール
● ローフリクション ハンドリングトラック
ポリッシュ仕上げされたコンクリート表面を持つ周回コースでは、低速域でオーバーステアとアンダーステアを誘発させて、車両のコントロール方法をトレーニングすることができる。
● オフロードエリア
自然な丘の地形を活かした、最大約40度にもの急な斜面を持つタフなオフロードコース。ドライバーはPECで最も過酷なオフロードエリアで、カイエンとマカンのパフォーマンスを体験することができる。
● ダイナミックエリア
舗装された広大なオープンエリアで、スラローム、フルブレーキ、ローンチコントロールなど、ドライな路面特性を利用した特別なプログラムを体験することができる。
● キックプレート
埋設された油圧プレートを車両のリアアクスルが通過する瞬間に、センサーがプレートをランダムに左右に動かし、強制的に車をスピン状態にする。散水システムで滑りやすくなったコンクリート路面上で車両姿勢をコントロールするトレーニングを行いる。(10月1日現在、油圧プレートは未設置のため、代替の体験プランを提供)
● ドリフトサークル
スプリンクラーシステムによって散水された、低摩擦コンクリートの円周コース。アンダーステアドライビングを安全に体験することができる。また、ダイナミックなポルシェのオーバーステア特性を活かして、ドリフト状態をキープすることも可能だ。

・ドライビングエクスペリエンス
経験豊富なポルシェドライビングコーチのマンツーマンによるインストラクションで、ドライビングスキルの向上を目指する。充実したコンテンツが用意されたドライビングプログラムでは、車両がどのように反応するか、その背景にあるメカニズムを学べる。
POINT 1:ドライビングスキル向上のために、90分間最大限の時間を活用
POINT 2:パーソナルドライビングコーチによる1対1の指導
POINT 3:起伏に富んだハンドリングトラックや、各種ドライビングモジュールを体験

・デモンストレーションラップ
ポルシェドライビングコーチの運転で助手席からエキサイティングな体験ができるプログラムだ。デモラップを希望される方は、運転免許証不要で、空きがあれば当日受付(午前中までの申し込み)ですぐに体験することができる。

■多様な需要に対応する併設施設
コースに併設される建物内では、最新のポルシェや歴史に名を遺したクラシックモデルなどがお客様を出迎える。ドライビング体験以外にも、ポルシェブランドを体感いただくカフェ「The 956 Cafe」やレストラン「Restaurant 906」、ポルシェドライバーズセレクションストアでのショッピングなどが楽しめる。シミュレーターラボでは919ハイブリッドをはじめとした歴代のル・マン優勝車から現行モデルまで様々な最新のシミュレーターで国内外のポルシェに馴染み深いサーキットを走行することができる。また、MICE(ミーティング、研修、イベント)を行えるスペースを備えており様々な企業のビジネスニーズに対応する。すべての部屋会議室のネーミングはポルシェのモデルから採用されている。

建物の外観は、日本の伝統的工芸品の江戸切子をモチーフにデザインした。矢来紋(やらいもん)という斜めの線で構成された日本の伝統文様により、華やかなデザイン性と損傷や汚れから保護する伝統的な様式を活かした。館内にも日本庭園を連想させる和のテイストが採用されている。

・シミュレーター
シミュレーターラボでは、世界有数のレーストラックでのドライビングを体験することができる。用意された最新のシミュレーターはプロのレーシングドライバーも使用する本格的なもので、本物に限りなく近いリアルな挙動を体験することができる。一定の身長があれば、年齢を問わずどなたでも参加できる。

ポルシェジャパンでは独自の包括的なCSRプログラム『Porsche. Dream Together』を2020年11月に立ち上げた。現在3つの方向性で活動しており、一つ目と二つ目の柱は、日本の若い人々に夢をもってもらうきっかけを作るプログラムで、東京大学やNPO法人カタリバとパートナーシップを組み、既に独自のスカラーシッププログラムや特別授業を実現した。そして三目の柱としてポルシェ・エクスペリエンスセンター東京が立地する千葉県木更津の環境保護や地域連携を深める活動を推進している。具体的には、有機栽培をした米を木更津市内の小学校、中学校に提供する「木更津有機米学校給食プロジェクト」への協力や、さらに11月21日に開催される千葉県在住の方々を対象のチームランニングイベント「ブルーベリーRUN」では、ここポルシェ・エクスペリエンスセンター東京を会場として提供し、約1,000人のランナーが参加する予定だ。さらに、災害が発生した際にポルシェジャパンが地域支援のため木更津市に協力をする内容の協定を9月30日付で締結した。

オープン日を迎えた本日、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京につながる市道125号線の一部が「ポルシェ通り Porsche Strasse」(ポルシェストラッセ)と命名された。ネーミングライツの契約期間は2021年10月1日から2026年9月30日までの5年間となり、これは、国内の輸入自動車ブランドとして初の実績だ。

ポルシェ初のフル電気自動車タイカンを導入してからは、電動化比率が増加し、2021年の日本での販売台数のうち、16%が電動あるいはハイブリッド車となっている。もちろん、過去のレースでの戦績など、ポルシェらしい伝統を尊重しつつ、環境への配慮を行いながら、地元との共生という姿勢を強く打ち出したポルシェジャパンの取り組みは、きっと成功していくことになるだろう。
https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/

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