それは「遺産」である。カリフォルニアで発表された新型カウンタックのインテリアを、ランボルギーニ自身がそう表現している。外装の塗装も、赤と黒のレザーを使ったインテリアも、フェルッチオのボスが当時所有していたLP 400 Sを記念してデザインされたものだ。
ここではインテリアの写真を多く紹介したい。なぜならば、これが新型カウンタックを最も身近に体験できる機会だからだ。生産台数は112台、価格はそれぞれ200万ユーロ(2.6億円)(+税)で、トップギアではランボルギーニから、すべて完売したことを確認した。
当然といえば当然だが、それでも…完売だ。カウンタックのコックピットに(デジタルで)座ってみると、戦闘機にインスパイアされたスターターボタンなど、シアンのコックピットによく似ているが、8.4インチのタッチスクリーンの新しい機能について説明しよう。それは「Stile」ボタンです。
ランボルギーニによれば、この「Stile」ボタンを押すと、「カウンタックのデザイン・フィロソフィーを特別な人たちに説明する」という。確かに特権的だ。新型カウンタックは、最高出力770bhpを誇る6.5リッター自然吸気V12エンジンを搭載し、そのエンジンと7速「ISR」ギアボックスの間に48V電気モーターを配置することで、さらに34bhpを追加している。
4輪駆動の新型カウンタックは、0-100km/hで2.8秒、0-200km/hで8.6秒、最高速度は356km/hに達する。車重は1,595kg(乾燥)、前後重量配分は43/57、さらに3段階の電子制御式リアスポイラーを装備している。
ランボルギーニのデザイン・ボスであるミティア ボルケルトは、「初代カウンタックは、何年も前からモデルとして当社のセントロスティーレに存在していました」と語る。「このモデルを見るたびに鳥肌が立ち、私やデザインチーム全員にとって、未来のランボルギーニを先見性のある未来的な方法でデザインするための完璧なリマインダーとなっています」
「あのフロントオーバーハングの長さに衝撃を受けたのは私だけでしょうか?」
「インテリアは素晴らしいと思うけれど、もっとセンスが必要だったかもしれない。オリジナルのカウンタックのキャビンの方が風通しが良い感がある」
「カウンタックというよりも、ランボの新型が売れてしまったという感じだね」
「カウンタックというよりは、ディアブロを改良したような印象を受ける。悪くはないのだが、カウンタックではない」
↑「旧型のカウンタックと今回の新型を並べてみると、確かによく似ている」
↑「シアンの隣に置くと、同じバックライトとフロントウィンドウだ」
「なぜみんながひどいと言うのかわからないが、僕はとても素晴らしいと思う。カウンタックだけではなく、ムルシエラゴやシアンからもインスピレーションを受けているのだから」
「ゴードン・マレーの同価格帯のT.50が何ヶ月も前から販売されていたことを考えると、この手の市場がいかに気まぐれで見識のないものであるかが分かる。まあ、そういう人にはT.50を使う資格はないんだろうけど」
↑「今のところ、私自身はこの市場には参加していないけれど(笑)、スタートアップ企業よりもランボルギーニにお金を出して製品を手に入れようとする人の気持ちはわかる。ゴードン マレーの信憑性が疑われたわけじゃないが、このカウンタックの場合、以下のことが起きている。
- 巨大企業が既存のプラットフォームを使って作っているので、合理的な時間内でクルマを受け取ることができる。
- 車が破壊されない限り、実際にお金を失うことはない。
- ランボであるというだけで、はっきり言ってインスタ映えする」
↑「これは、公平性を保つための理由が大きい。また、T.50は120万ポンド(1.8億円)ほど高く、希望すれば「50万ポンド(7,500万円)を前払い、返金不可」という怖い契約を結んでいた」
↑「最後の点については同意できないな。ウラカン STOとスーパートロフェオそのものを見ればわかるだろう」