書評:Countach Legends ランボルギーニ カウンタックを知る究極の1冊

書評コーナーはCountach Legends。ランボルギーニ カウンタックを知る究極の1冊。

1974年に市販車がデビューし、2024年でちょうど50周年を迎えたスーパーカー、ランボルギーニ カウンタック。本書はその全歴史を網羅しつつ、これまで出版されたどのカウンタック本よりもディープな内容が記されている。

スーバーカーブーム全盛時、フェラーリ356GT/4BBと人気を二分したカウンタック。その歴史を辿ると様々なトピックが目につく。中でもウォルター ウルフがつくったウルフ・カウンタックはその筆頭かも知れず、その1号車と3号車が日本に存在する。その世界初共演が本誌にて実現したのだ。さらにウォルター・ウルフ氏本人のコメントのほか、開発ストーリーやそこに携わった人たちの談話も収められている。

さらに、LP112と呼ばれたプロトタイプ、LP500が生まれるまでのヒストリーだけでなくカウンタックがLP500Rというミステリアスなクルマや、L150というワンオフモデルまで網羅。当然開発に関わったパオロ・スタンツァーニ氏や、先日急逝したデザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏の追悼文も記されている。

およそ90%が新規に取材した内容であることもあり、まさに究極のカウンタックを知る書籍であることは間違いないだろう。スーパーカー世代でなくても、十分に知識欲を満たしてくれる1冊である。(内田俊一)

Countach Legends
発行:ネコ・パブリッシング
定価:2,980円
ISBN978-4-7770-2778-1

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