ホイールベースが変えられるって「トランスフォーマー」かよ!アウディ スカイスフィア コンセプトEV

最近のクルマの問題点は、80年代に人気のあった子供向けアニメを十分に参考にしていないことだと、このアウディは暗に主張しているんだろう。具体的には、「トランスフォーマー」だ。この新しいコンセプトは、その問題を改善することを目的としている。

正式名称は「アウディ "skysphere"」(大文字ではない)といい、2人乗りの完全な電気自動車のコンセプトカーで、1930年代にアウディが所有していたホルヒ 853ロードスターをビジュアル面で参照している。しかし、その下にあるものとは?それは、完全なトランスフォーマーだ。

「スポーツ」モードでは、全長4.94m、車高は10mm下がり、後輪操舵となり、最高の操縦性を発揮する。「グランドツーリング」モードに切り替えると、洗練された機構に接続された電気モーターにより、ホイールベースの長さは5.19mとなり、ステアリングホイールとペダルを「見えない場所」に移動させて、室内空間を確保。確かに、トランスフォーマーだね。

アウディの説明によると、リアアクスルに電気モーターを搭載し、キャビンの後ろに設置された「80kWh以上と予想される」バッテリーで駆動している。総出力は624bhp、最大トルクは500Nmとなっている。スカイスフィアの重量は約1,800kgで、「必要に応じて」0-100km/hを4秒にすることができると言われている。そう、アウディ、その能力は "必要"なのだ。航続距離は?500km以上だ。

アルミニウム製のフロントとリアのダブルウィッシュボーン、ステア・バイ・ワイヤ、アダプティブ・エアサスペンションが搭載されており、走行中に衛星からの情報をもとに各ホイールを個別に上げ下げすることで、クッション性の高い乗り心地を実現している。ホイールは23インチ。なんせ、コンセプトカーだからね。

フレアアーチ、ワイドなトラック、低いボディ、軽くしか見えないアウディの巨大なシングルフレームグリル、フロントとリアのフルLEDライトなど、(2013年に発表されたメルセデスAMGのビジョンGTコンセプトのヒントを含んだ)非常に素晴らしい外観になっている。

さらに素晴らしいことに、2つのドアはリアヒンジ式で、開くと当然のように、幅141cm、高さ18cmのタッチスクリーンを備えたフルデジタルのダッシュボードが現れる。前述の通り、グランドツーリングモードではホイールとペダルが消え、スカイスフィアがレベル4の自律性を発揮。また、シートにはマイクロファイバー製のファブリックを使用し、その他の部分にはユーカリウッドやイミテーションレザーを使用している。

skysphereは、3つの新しいコンセプトカーの第一弾だ。今後、「grandsphere」と「urbansphere」が発表される予定だが、後者の2台がどのような形で登場するかについては、あまり深く考える必要はないだろう。

このスカイスフィアはオートボットなのかディセプティコンなのか?

=海外の反応=
「可変式のホイールベースや内部の派手な技術には目を見張るものや感動を覚えるものはないが、非常に優れたショーピース・コンセプトだ」
「ストレッチが効いていない分、かなり格好いいGTカーで、私の好みに合っていると思う。ロングノーズとショートテールは、メルセデスのSLRマクラーレンを彷彿とさせる」
「2人乗りのクルマの室内空間を広げることは、誰にとってもどのようなメリットがあるのだろうか?」
「体はマッチョに鍛えられているのに服がダサい人、っぽい」

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