ステランティスのEV計画、英国人にとって重要なのはオペル マンタ

ヨーロッパの人々がグッドウッドでの出来事に夢中になっている間に、ステランティス社は今後10年ほどの間に行われるであろう、大きくて輝くEV計画を明らかにした。

FCAとPSAが合併して今年初めに設立されたこのスーパーグループは、14もの自動車メーカーを所有・運営している。フィアット/アバルト,アルファ ロメオ,クライスラー,シトロエン,ダッジ, DS,ジープ,ランチア,マセラティ,プジョー, RAM&ボクスホール/オペルと、日本では馴染みのないブランドも並んでいる。ここでは、いわゆる "EV Day"で発表された主な内容をご紹介しよう。

まず、ステランティス社は2025年までに300億ユーロ(3.9兆円)を電動化に投資することを発表した。2030年までに、欧州では販売台数の70%、米国では30%を「低公害車」が占めることを目標としている。

ステランティスのEVは、スモール、ミディアム、ラージ、フレーム(商用車用)の4つのフレキシブルな「STLA」プラットフォームを中心に製造され、300-500マイル(483-805km)の航続距離を持ち、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動、プラグインハイブリッドに対応する。

ステランティス社は、2024年までにエネルギー密度の高いニッケル・コバルトフリーのバッテリーを提供し、2026年には初のソリッドステートバッテリーを上陸させる予定だ。これらの電池は、2030年までに260GWhの容量を持つ5つの「ギガファクトリー」で、欧州と北米に分散して生産される。

2024年までに電池パックのコストを40%削減し、2030年までにさらに20%削減することができるという。ステランティス社は、2026年までにEVの総所有コストを内燃機関のクルマと同等にするとしている。

英国人にとって特に重要なのは、ボクスホール/オペルが2028年にすべての電気自動車を導入するというニュースだ。同社は、2024年までにすべての自動車とバンに電動バージョンを提供し、2028年以降は純粋なEVのみを提供する。そのうちの1台が現代のマンタであり、マンタ GSe ElektroMODコンセプト(写真)の「好評」を受けて、ここ10年のうちの半ばに登場する。

アバルトは、遅くとも2030年までにはオール・エレクトリック化するというフィアットの推進の一環として、2024年に電気自動車を導入する。最近、新世代の電気自動車として登場したフィアット 500をヒートアップさせて使用することで、アバルトの導入時期を前倒しすることができる。

一方、アメリカでは、ダッジが2024年に「世界初のフルバッテリー電動マッスルカー」を発売し、RAMは同年に生産開始予定の電動ピックアップを開発中で、ジープは2025年までにすべてのSUV/4x4にプラグインハイブリッドバージョンを提供することを約束している。

ステランティスはまた、各ブランドの電動化戦略を反映した「ステートメント」を発表した。アバルトは「Heating Up People, But Not the Planet(人を暖めても、地球は暖めない)」というもので、前向きな感じ。しかし、アルファのそれは興味深いものです。2024年から「アルファはアルファ e-ロメオになる」というもの。気になるなぁ。この特別な啓示については、追ってご報告しよう…。

=海外の反応=
「あのオペルはかなりいい感じ」
「テスラのような電気自動車を、充電スタンドで10%から100%までフル充電するのに4,500円から6,200円くらいかかるという事実を、誰も語ろうとしないのはなぜだろう?」
↑「ほとんどの人は半額程度の自宅で充電し、公共の充電器は補充のためだけに利用する。いずれにしても、公共の充電器は恐竜みたいな大型ガソリン車ののジュースよりもまだ安い」
↑「なぜなら、充電の90%は家庭で行われるから。しかも、化石燃料よりも安い」
「合併があったことは知っていましたが、ステランティスのポルトフォリオを見ると…1つのシャシーにたくさんのバッジが付いているね」

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