あらぁ…メルセデスが鬼キャン?
2001年の東京モーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ F400カービング コンセプトは、少し混乱した世界に向けて公開された。その目的は、「新しいダイナミック・ハンドリング・システム」をテストすることだったと、当時のメルセデスは語っている。ちょっと怖いよね。
メルセデスにしてはちょっとクレイジーだよね
ちょっとキザな感じ。「カービング」という名前は、日曜のローストで使うミートナイフではなく、スキーのエッジに乗ってより速くターンするというスキーテクニックから来ているんだ。F 400の秘密兵器は、バイクのように、あるいはスキーヤーのように、コーナーを通過する際に外輪を20度まで傾けてロードホールディング能力を高めることだった。そのようなものだ。正確な角度は、車に搭載されたセンサーで計算され、どのくらい車輪が傾くかを判断するのだ。
F400のボンネットの下には何がある?
F 400 カービングは、ボンネットに3.2リッターV6エンジンを搭載し、215bhpを発揮して後輪に駆動させる。オープントップのロードスターにしては派手な音がするが、今のところ目新しさはない。もちろん、ハードなコーナリングでもエンジンに十分なオイルが供給されるように、ドライサンプを採用している。
F400の内装はどんな感じ?
設計者は、このような車にありがちな、内部へのこだわりを持たなかった。F 400コンセプトのインテリアは、1930年代の剥き出しのレーシングカーを彷彿とさせるもので、トランスミッショントンネルに沿って特注の金属製コントロールを配置している。ダッシュボードは翼のようにデザインされており、インテリアの他の部分よりも浮いているように見えます。ステアリングホイールを付けたまま飛んでしまわなければ、問題ないだろう。カーボンシートの下にはスプリングとダンパーが装着され、最高の快適性を実現している。
派手な技術はある?
また、コンセプトカーに標準装備されているバタフライドアや、ステアリングやブレーキに採用されている革新的なドライブ・バイ・ワイヤ技術、そして不思議な光ファイバーヘッドライトなども搭載されていた。ヘッドライトの位置はボディが薄いため、メルセデスはボンネットのどこかに実際の電球を潜ませ、光ファイバーでランプに光を送るシステムを開発していた。さすが、賢いね。
クレイジーなコンセプトカーのタッチポイントはある?
F 400のタイヤは、タイヤが傾いたときのためにインサイドショルダーにグリップ力を持たせて特別に開発されたもので、ドライバーが急ブレーキをかけたときに、4つのホイールが突然反転して最大のグリップ力を発揮するように設計されているのだ。
どうしてF400は市販化されなかったの?
F 400のフロントエンドに目を凝らすと、ボンネットには2004年のSLKのヒントがあるかもしれないが、全体的に見るとカービングコンセプトは生産用のマーマイト(日本で言うなら「納豆」みたいな食品)だったと言える。複雑なサスペンション?シートは2つ?ルーフなし?コンセプトカーを作るために経済的であったことさえも驚きだ。悲しいことに、F 400コンセプトの唯一の目的は、メルセデスが作った派手な技術を見せることだった。あるいは、プレス写真を撮るためにモデルに被せた奇妙なヘルメットを見て、購入希望者が逃げ出してしまったのかもしれない。
でも、どうしても鬼キャンメルセデスが欲しいと思ったら?
激安で、スクラップヤードの奥に眠っているような、サスペンションが半壊した車を探すか、2014年式のSクラスクーペを購入するか。Sクラスクーペは、まったく別の方法で、同じようにコーナーを軽やかに駆け抜けることができる車として登場した。Sクラスクーペは、車載カメラなどで前方の道路状況を把握し、車の左右のサスペンションを最大2.5度傾けて、豪華な船がコーナーに寄り添うようにしていたんだ。小さなヴァージン ペンドリーノ(イギリス鉄道390形電車)のようなものだ。
=海外の反応=
「2014年のSクラスは、今見ても違和感がない。それとも、デザインの方法論が進歩していないということだろうか?新しいレッキとしたメルセデスは、Sクラスの死かもしれないね」
「個人的には、斬新で面白い技術をデザインに取り入れたコンセプトカーが好きだ。最近のコンセプトカーは、スタイルを重視したものが多く、悪いことではないけれど、非常に反復的な印象を受ける」
「現在、レッドブルに後塵を拝しているメルセデスAMGF1には、これが必要なのかもしれません(笑)。
昨年、彼らはDASシステムに挑戦しましたからね。
ところで、今シーズンのF1は久しぶりに良いシーズンだと思います。全面的に素晴らしいドライビングと戦いが繰り広げられている」