【トップギア試乗】300hpのEV、ヒュンダイ アイオニック 5

これ、本当にヒュンダイのクルマなの?
Ioniq 5は、1980年代のホットハッチにコンセプトカーとデロリアンを混ぜたような外観をしているけど、ここにあるのはヒュンダイ初の完全オーダーメイドのEVだ。目標は?テスラをスワイプで消して、VW IDファミリーをモグモグタイムのおやつにして、アイオニックのEVファミリーを世界制覇への道に導くってわけよ。ムハハハ!

でも、ヒュンダイは以前にもEVを作ったことがあるよね?
その通り。昔のアイオニックや現在のコナ エレクトリックは、普通で無難な方法を取った非常に魅力的なクルマだ。
ヒュンダイはこれらのクルマで学んだことを、バッテリー駆動専用に設計された新しいプラットフォームに適用し、その上にこれまでで最も野心的なデザインをかぶせたんだ。
好き嫌いがはっきり分かれるクルマ、アイオニック 5。韓国製のハッチバックで、これほどまでに好き嫌いが分かれるクルマが他にあるだろうか?

ホイールの洗い方を考えている間に、エンジニアリングについて教えてほしい
アイオニック 5の新しいプラットフォームは、現在のEVの主流となっている概要をよく表している。ホイールベースは、BMW 5シリーズのホイールベースよりも長い3.0メートルという驚異的な長さなのだが、ボディワークのオーバーハングは短くなっている。
重心を保つためにバッテリーはキャビンの下に埋設されているため、広い室内空間とフラットな床を実現している。また、ホイールベースが大きいため、バッテリーをたくさん搭載できるスペースがある。

航続距離はどう?
ベースモデルには、54kWhのバッテリーが搭載される。航続距離を伸ばすためにアップグレードすると、72kWhのバッテリーが搭載され、WLTPでの航続距離は約290マイル(467km)とされている。実際の航続距離は、モーターの数によって異なってくる。
標準仕様では、165bhpのリア駆動モーターを搭載。また、デュアルモーターの4x4セットで300bhpを超える出力のものも用意されている。当然のことながら、最も長距離走行が可能なアイオニック 5には、より大きなバッテリーを搭載したFRのシャシーが採用されている。
しかし、小型のホンダ eのように、これはまず、デザインのために購入するEVとなるだろう。しかし、このEVに限っては、見た目に惹かれて購入した後で、言い訳や犠牲を払う必要はない。

充電についてはどう?
これまで、ポルシェのタイカンは、800ボルトの充電機能を備えた唯一のEVだった。これは、基本的に、浅いプールを満たす消防ホースのように充電ができるよう、皮膚の下に頑丈な電気工学を施されているものだ。
しかし、現代自動車は同じ技術をアイオニック 5に搭載し、その結果、350kWの急速充電器を使用すれば、ほぼ平坦な状態からわずか18分で80%の充電が可能になっている。5分間のピットストップだけで、100kmもの走行ができる。
もちろん、350kWのハブを見つけなければならないが、英国でアイオニックのローンチエディションを指定した購入者には、Ionity充電ネットワークの2年間の利用権が与えられるため、EcoTricityに頼るよりも確実な充電セッションが可能になるというわけだ。

では、車の話に戻ろう。実用性は?
フロントトランクは57リットルの小さなキャリーケースみたいで、かろうじて充電ケーブルが入る程度の大きさだが、ケーブルはリアトランクの床下にある、浅いけれど便利な収納トレイに収めることができる。
しかし、実際には非常に広々とした真の5人乗りであり、531リットルの大きな荷台を備えている。ドアは大きく開き、トランスミッションのトンネルで躓くこともないので、乗り降りも簡単だ。
室内に入ると、アイオニック 5のインテリアはニーズに合わせて変化させられる。センターコンソールは140mm前後にスライドするので、スクリーンのゾンビみたいになる子供たちに便利な充電ポートを提供したり、子供たちにお菓子を食べさせるための足元スペースを確保したりすることができる。
現代自動車はこの機能を「ユニバーサル・アイランド」と呼んでいる。「スライディング・アームレスト」は「文字通り」のままの機能かつ「吐き気を催すことがない」という。
その「アイランド」が後方に向かって地殻変動を起こした後は、ドライバーは助手席のドアからエレガントに外に出ることができる。狭い道に駐車してしまったり、溝にはまってしまったりしたときに便利だ。また、キーのボタンを押すと、空車の状態で狭いガレージから自走して出てきてくれる。近い距離から呼び出せば、臆病な森の動物のように忍び寄ってくるのを見守ることができるのだ。

エンジニアリングは?
このアイオニックはプロトタイプなので、製造品質についてはここでは触れないことにする。そのため、完成したソフトタッチのプラスチックではなく、トランクカバーはガタガタし、レンジコンピュータは私と同じくらい数学が得意だった。しかし、実際に購入する完成車には、リサイクルされたペットボトルや植物由来の繊維、環境にやさしい塗料を使った装飾が施されている。
タッチセンサー式のクライメートコントロールパネル、明るく鮮明なディスプレイ、12.3インチの2画面マルチプレックスの横にあるマグネットパネル(お気に入りのペットや子供、冷戦時代の戦闘機の写真やメモを貼ることができる)など、このクルマがハイテクを駆使した快適なキャビンになるのは明らかだ。シリコンバレーのコーヒーショップにタイヤをつけたようなものだ。

インテリアの話はもういいや。走行中はどんな感じ?
まず最初に気づくのは、自分の座っている位置がいかに高いかということ。普通のハッチバックなのにSUVのふりをしているクルマはたくさんある。しかし、アイオニック 5はその逆だ。堂々としたドライビングポジションは、ハッチバックのように見えるクルマの中でも、圧倒的な存在感を示している。
そして気がつくのは、ロータリー式ドライブセレクターコントロールが、細身のステアリングホイールの右側の低い位置に隠れていて、少々扱いづらいこと。パドルシフトでは、直感的に次世代のブレーキを加えたり外したりすることができる。ラウンドアバウトでブレーキペダルを使わずにパドルシフトを使って減速するのは、アイオニック 5に組み込まれたゲームのようなものである。
3番目に気づくことは、かなり速いということ。全輪駆動と600Nmのパワーは、アイオニックの2,020kgの自重を軽くし、この車を本格的な高速道路の追い越し専用車に仕立てあげている。
そしてその後は、もう何も気にすることはない。なぜなら、これは私たちが着実に慣れ親しんでいる新しいEVの遊び方で使えるからだ。
速いことは速いのだが、130km/hあたりで尻すぼみになる。モーターのうなり音は聞こえず、ヒュンダイはバックカメラの代わりに旧式のミラーを採用したが、風切り音も十分に抑えられている。ステアリングはクイックで、機敏な感覚を与えてくれるが、アイオニック 5では重量と全体的なスポーティさのないことが勝ってしまう。
これはコーナーを攻めるクルマではなく、コーナーをうまく処理して、その日のうちに再び走り出すクルマだ。

見た目はトンガッていても、実はお人好しなのでは?
私がアイオニック 5に惚れ込んだ理由はここにある。自動車の中には、自分たちが世界をより良くし、車内での旅はすべて刺激的な発見と驚きの旅であるかのように装おうとしてくる。だが、それは明らかにナンセンスだ。
しかし、ここではヒュンダイはこう言っているようだ。「いいですか、私たちはそれを理解しています。クルマでの移動は退屈で、しばしばストレスを感じるものです。道路工事や渋滞、スピードバンプ、ボクスホールが中央車線を占有してのろくさ走ってる、などが起きるものです。公共の場での充電は宝くじのようなものだし、オービスが監視している平均速度ゾーンでも、アウディ Q7があなたのバンパーに近づいてきて、あなたが聞いているラジオ局が読めてしまうんです」

これに対し、現代自動車は、そのような状況をすべて解消しようとするEVを開発した。快適で使いやすいが、少しもスポーティではない。アイオニック 5は、私たちが望んでいる理想的な世界ではなく、私たちが運転しなければならない、時に苛立たしい現実世界のために作られたEVのようである。

=海外の反応=
「僕はこのクルマが格好良いと思う。直線的なラインと角度が好き。万人向けではなさそうだけど、僕は好きだな」
「今、ヒュンダイのスタイリングに好感を持っているが、これも例外ではない。しかし、他のヒュンダイの新型車と同じように、怪傑ゾロのロゴマークのようなやりすぎの折り目がこのクルマを台無しにしているのだ」
「スタイリングはとっても…冒険的だけど、少なくとも面白いものではある」
「外観はかなりのもので、とても気に入っている。しかし、インテリアはそうじゃない。特にドアのデザインはサイアク。純粋に実用的な観点から言うと、例えば…激しい運転をした場合、前席の乗客はほとんどつかまることができないじゃん」
「素晴らしくサイバーパンクな美学を持っていて、大好き」
「18分で0-80%充電というのは非常に素晴らしい。早くインフラが整備されて、もっと日常でに見られるようになるといいな」
「これかKiaの同等品が僕の最初のEVになると思う」
「特に外見は気に入っているけど、あのiPad2枚みたいなダッシュボードはいただけない…」

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