油断大敵!こっそりカタログ値より速かった9台

09マクラーレン F1

そして最後に、「こんなに速いとは思わなかった、正直」という典型的な1台を紹介する。

ゴードン マレーの、世界最高のドライバーズカーを作るという探求心は、市販車の速度記録を破ることで終わるはずではなかったと主張していたが、出した数字の上では彼に有利だった。

F1は小さめで、滑りやすく、空気中に小さな穴を開け、BMWの崇高なV12エンジンは627bhpを発揮した。マレーが当初想定していたよりも14%もパワーアップしている。大きなパンチ、小さなフットプリント。トップスピードのためにはいいかもしれない。

公式の最高速度は372km/h(ナルドサーキットで行われた初期の高速テストから算出)という驚異的なものだったが、F1は直線ではもっと速く走れるのではないかという疑念が常にあった。そして1998年3月31日、F1が世に出てから丸6年が経過したとき、マクラーレンはフォルクスワーゲンにエーラレッシェンのテストコースを貸し出してもらい、ハイオクのマジックを使った科学実験を行った。

一方、マクラーレンはV12のレッドラインを標準の7,300rpmから8,300rpmに引き上げ、ル・マンのエースであるアンディ ウォレスを乗せてXP5のプロトタイプを記録に残した。検証の結果、最高速度は391km/h(両方向の平均速度は386.4km/h)という驚異的な数値を記録した。

F1が登場してから約30年が経過した今でも、F1は自然吸気の自動車として最速であり続けている。言うまでもなく、想定されていた以上の速さである。

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