08ポンティアック フィエロ
アメリカ初のミッドエンジン・スポーツカーは、本や雑誌に書かれているあらゆる理由によって、悪名高い存在となっている。信頼性の低さ、性能の遅さ、作りの質の悪さ、火事に巻き込まれる癖、そして引退後は、悲しくもフェラーリのレプリカに改造されてしまったこと。なんというゴタゴタまみれの人生だろう。
とはいえ、フィエロのバックボーンにあるアイデア自体は健全だった:燃料価格が高騰する中、GMが車オタクに販売するために、より小さく、より安く購入でき、かつ、それほど渇望されなくてもよいコルベットのサブモデルというものであった。
フィエロがまともなV6エンジンを受け継いだのは1985年になってからだ。基本的なモデルは、190bhpを発揮する2.5リッター4気筒エンジンのおかげで、0-97km/hは10.7秒、0-400mタイムは17秒を記録した。あと、気づいちゃったんだけど、'o fire(火がつく、火事になる)'のアナグラムであるこの車名'Fiero'ってのも、縁起が悪い理由だと思うよ。