スポーツカーなのに、マジで遅っそ!な9台

スポーツカーっていうのは、フツーは速い。むしろ、速いからこそのスポーツカーだ。だが、ここに並んだ9台は、何を土地狂ったか、マジでスローなスポーツカーなのだ。

01デロリアン

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て、ドク ブラウンのデロリアンのタイムマシンが142km/hに達するまでのドラマチックな駆け上がり方は、まさにハリウッド映画の名シーンだと感動してしまったという人は多いかもしれない。夢を壊すようで申し訳ないが、デロリアンの救いようのない遅さを知る必要があるだろう。

北アイルランドで製造されたこのスポーツカーは、高回転のワンケル・ロータリーエンジンを中央に搭載するように設計されていたが、この計画はフォードのV6エンジンに変更された。だって、これはあまりにも信頼性に欠けるものだったから。 - くそっ、アメリカ人め - それでデロリアンは仕様を変更し、十分に強力ではなかったシトロエンV6を採用したのである。くそっ、フランス人め。

シトロエンの弱いエンジンをターボチャージャー化する計画は中止され、デロリアンは最終的にプジョー、ルノー、ボルボが共同で設計した本当にクソみたいなV6に落ち着いた。2.8リッターのモーターは130hpしか出ず、ミッドエンジンベイには収まらないため、リアマウントのパワープラントに変更する必要があった。0-97km/hで10.5秒というタイムは、時空連続体はおろか、カーブを曲がる前に居眠りしそうな速度でなければ、恐るべきハンドリングをコントロール仕切れないだろう。

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