【トップギア試乗】フェラーリ 812 GTS

所有

ランニングコストと信頼性

812 GTSには不得意なことがある。燃料を相当使うこと。あと、駐車するのにもかなりのコツが要る。ギアボックスにクリープが組み込まれていないため、狭い上り坂にバックで入るのは至難の業!実際にやっちゃった僕らが断言するんだから間違いない。もし未来の教科書に「ファンタスティックだけどバカでかいNAエンジン」が載るとしたら、絶対812 GTSのエンジンが例として載るはず。

重箱の隅をつついてるって?いやいや、このクルマは素晴らしい物に違いない。長いボンネット越しに見る景色は最高だよ。尻のように張り出したサイドは渋滞の中でも目立つし、狭苦しい道では相手への威嚇にだって使える。ちゃんと車線内にだっておさまるし、狭い道でもなんのその。道路に打たれた鋲の上をバリバリ大きな音を立てながら進めばいいんだもんね。

イギリスのフェラーリでは、すべてのクルマに7年間の定期メンテナンス保証が標準でついてくる。作業のタイミングは、毎年あるいは走行距離2万キロごと。そう聞くとちょっと大げさな気もするが、よく考えてみると、そこまでのやりすぎ感はないはず。駐車に慣れちゃえばの話だけど。

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