ハイブリッド発表も間近!ベントレーのSUV、ベンテイガの最高峰モデル「スピード」発売

ハイブリッドの発表が、数ヶ月後に予定されている、ベントレーのSUVベンテイガ。その前に、モデル最高峰となる新型ベンテイガスピードの日本での販売価格が発表された。日本でのデリバリーは2021年第2四半期を予定しており、32,615,000円(10%消費税込み)となる。
本年8月にグローバルで発表されたベンテイガシリーズの最高峰に君臨するベンテイガスピード。クルー本社でハンドビルドされるベンテイガスピードにはW12エンジンが搭載され、マリナードライビングスペシフィケーションをはじめ、ベンテイガが誇る豪華装備の多くが標準装備となる。

「スピード」というネーミングが初めて登場したのは2007年のコンチネンタルGTだった。ベンテイガスピードには、歴代「スピード」モデルの伝統と先代ベンテイガスピードの圧倒的性能が受け継がれている。2018年、過酷なレースとして知られるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦した先代モデルは、量産SUVの新記録を樹立し、その性能の高さを証明した。
新型ベンテイガのデザイン一新に伴い、新型ベンテイガスピードにも同様のデザインが採用され、全ラインアップにおけるベントレーのデザインDNAの統一が図られている。また、新型ベンテイガスピードは最新の車載テクノロジーを搭載し、キャビンの快適性も向上するなど、外見だけでなく中身も大幅な進化を遂げている。

ベントレーのエイドリアン ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしている。
「ラグジュアリーSUVのベンチマークは新型ベンテイガによって引き上げられ、競合他車の比較指標となっています。世界唯一のラグジュアリーハイブリッドとなる新型ベンテイガハイブリッドの発表を数ヶ月後に控えてはいますが、圧倒的パフォーマンスをお求めの皆様に対しても、その期待にお応えしたいと私どもは考えております。新型ベンテイガスピードは世界最速SUVであり続けるだけでなく、新型ベンテイガシリーズの最高級モデルであり、比類無き豪華さと高性能を備えた、まさに究極のベンテイガと呼ぶに相応しいクルマです」

新型ベンテイガスピードでは、ベンテイガの傑出した実力が新次元へと進化し、6.0リッターW12ツインターボチャージャーが最高出力635PSを発揮。最大トルクは900Nm、1500rpmから5000rpmにかけて発生するこの分厚いトルクが、どんなときでもエフォートレスな加速を可能にしている。W12エンジンは熟練の職人により手組みされますが、このエンジンの製作だけで、1台のベンテイガスピードの完成に必要な総作業時間の約10分の1が費やされる。

圧倒的なパフォーマンスと快適性とハンドリングを持ち合わせたこのクルマは、最高速度が306km/hにアップし、0-100km/h加速は3.9秒を実現。
このようにパワフルなエンジンでは効率性も重要なポイントとなる。複雑なレイアウトのW12で気筒休止を効果的に行うため、エンジンコントロールユニットが状況に応じて片側バンクの6気筒すべてを停止させる。吸排気センサーからのデータに基づいてA/Bバンクを切り替えることにより、シリンダーと触媒コンバーターの温度低下を最小限に抑え、排出ガスの一時的な増加を回避している。
これがCO2排出量の低減だけでなく、アクセル半開での巡航時における大幅な燃費向上にもつながる。

5速から8速の間で走行中、例えば高速道を一定速度で走行中などのときにドライバーがアクセルペダルを戻すと、トルクコンバーターが開放されてエンジンがアイドリング状態となり、惰性で走行できる。アクセルペダルを再び踏み込むか、下り坂で速度が上昇した場合は、トランスミッションが再び接続される。

こうしたパワーを適切に活用するため、ベンテイガスピードにはオンロード向けに4種類のドライブダイナミクスモードが用意されている。「コンフォート」モードは乗り心地を重視、「スポーツ」モードは走りを重視、クルー本社のベントレーシャシーチームが推奨する「ベントレー」モードは乗り心地と走りのバランスが絶妙だ。もう一つは、ユーザーが好みの設定にできる「カスタム」モードである。

「スポーツ」モードは、新型ベンテイガスピード専用にチューニングされ、W12エンジンと8速オートマチックトランスミッションのレスポンスだけでなく、エアサスペンションシステムとベントレーダイナミックライドのレスポンスも向上させ、これまで以上にダイナミックで一体感のある走りを実現している。

ベントレーダイナミックライドは世界初となる電動式アクティブ・ロール・コントロール技術であり、他では例を見ない48Vのシステムを採用している。ベントレーダイナミックライドがコーナリング時のロールを即座に抑え込み、タイヤの接地性を最大限に高め、クラストップのキャビン安定性と快適な乗り心地、優れた操縦性を実現する。ベントレーのトルク・ベクタリング・バイ・ブレーキもチューニングが見直されている。コーナー入口で内側後輪に軽くブレーキをかけることでフロントアクスルのターンインがよりシャープになり、ベンテイガスピードのレスポンスの良さが一層際立つ。

ベンテイガスピードにオプション装備されるカーボンセラミックブレーキは、制動力が6000Nm、耐熱温度が1000°Cという、ベントレー最大かつ最強のブレーキだ。しかも、鉄製ブレーキと
比べて20kg以上も軽量になっている。

ベンテイガスピードのエクステリアは、ダークティントのヘッドライト、ボディと同色のサイドスカート、独特の前後バンパー、延長されて印象的になったテールゲートスポイラーなどが、特徴だ。
ダークティントで統一されたラジエターとバンパーグリル、ペイント仕上げとダークティント仕上げの2種類から選択可能な22インチの専用ホイール、ボディにあしらわれたスピード専用バッジは、スポーティさ満点。リアには、W12エンジン搭載車であることを示唆するような楕円形のエキゾーストフィニッシャーが装着され、ダークティントのテールライトがスピードモデルのエクステリアをぐっと引き締めてくれる。

エクステリアは標準17色。そのほかにオプションカラーとマリナーによるカラーが47色用意され、オプションのデュオトーンは24種類から選択できる。この全88色の中にご希望の色がない場合には、色見本となるアイテムを提示すれば、好みの色を作ってくれる。
また、豊富なエクステリアカラーに合わせ、レザー15色、カラースプリット6種類、ウッドパネル8種類、テクニカルフィニッシュ2種類が用意されている。

ベンテイガスピードのインテリアのカラースプリットはスピードモデル専用で、シートとインテリアトリムのプライマリーレザーがアクセントとなり、ダークカラーを引き立てる。ドア周りや、シートクッションとバックレストボルスターの縁部分、ロアコンソールなどには、コントラストカラーのレザーが躍動感あふれる優雅なデザインで配置されている。

スピードモデルのカラースプリットには、ベンテイガのキャビンで初めてアルカンターラが導入される。導入箇所はシートクッション、バックレストセンターパネル、ギアレバー、ステアリングホイール、下部ニートリム、アッパーピラートリム、ヘッドライニングです。これらの箇所にレザーを希望の場合は、レザースペシフィケーションもある。

すべてのシートバックレストには標準設定で「Speed」の刺繍が入る。「Speed」の刺繍の代わりに、無償オプションとしてベントレーのロゴを入れることもできる。

マリナードライビングスペシフィケーション(標準装備)のダイヤモンドキルトを彩るコントラストステッチもスピードモデルのために新しくなった。縫い目の片方はレザーと同色、もう一方はコントラストカラーと同色になる。フロントフェイシアには金属製の「Speed」バッジがさりげなくあしらわれ、イルミネーション付き「Speed」トレッドプレートが特別感を盛り上げてくれる。

人気のブラックスペシフィケーションもある。エクステリアのすべてのクロームパーツとブライトウェア、そして一部のボディパーツがグロスブラックかカーボンファイバーに置き換わり、より一層インパクトのあるビジュアルに変身する。
フロントバンパースプリッターとサイドシルは手作業でカーボンファイバーに変更され、リアバンパーディフューザーはグロスブラックになる。エクステリアのブライトウェアはルーフレールを含め、すべてグロスブラックに置き換わり、ベンテイガスピード専用の22インチホイールとエキゾーストフィニッシャーもグロスブラックとなる。標準装備のルーフスポイラーは、カーブしたデザインのカーボンファイバーになる。

2015年に登場したベンテイガはいくつもの賞に輝き、ラグジュアリーSUVのベンチマークを確立てきた。
そのベンテイガシリーズの最高峰に君臨するベンテイガスピードは、最もパワフルで、最もパフォーマンスを重視したベンテイガだ。ベンテイガスピードの発売が予定されているのは12気筒のSUV人気が高い地域、つまりアメリカ、中東、アジア太平洋地域となる。
新型ベンテイガシリーズのトリを飾る新型ベンテイガハイブリッドもまもなく発表されるので、こちらも楽しみだ。

https://www.bentleymotors.jp

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