GMが電気・燃料電池トラックメーカー、ニコラの株式11%を取得

ゼネラルモーターズ(NYSE:GM)と米国の電気・燃料電池トラックメーカー、ニコラコーポレーション(NASDAQ:NKLA)は、2020年9月8日、電動ピックアップトラック「ニコラBadger」と「ニコラTre」「ニコラOne」「ニコラTwo」「NZT」を含む、ニコラのプログラムを通じた、コスト削減を実現する戦略的パートナーシップの締結を発表した。この契約の一環として、ニコラはGMの「アルティウム」バッテリーシステムとハイドロテック燃料電池技術を利用することが可能になり、GMにとっても電動ピックアップトラックの商業化に向けての重要なマイルストーンとなる。
ニコラコーポレーションは、2015年に設立され、アリゾナ州フェニックスに本社を置いている。ゼロエミッションバッテリー電気自動車および水素電気自動車、電気自動車のドライブトレイン、車両部品、エネルギー貯蔵システム、および水素ステーションのインフラストラクチャの設計および製造業者として、ニコラは、商業の経済的および環境への影響に革命を起こすことを目指している。www.nikolamotor.com または Twitter @nikolamotor をチェックしよう。
ニコラは、20億ドルの新規発行普通株式と引き換えに、各種技術提供やGMのグローバルな安全性テストの結果、有効性が確認された部品やコンポーネントを入手することが可能となる。GMには本契約1年後から2025年6月までの段階的なロックアップ条項が適用される。GMは「Badger」のバッテリー式電気自動車および燃料電池車の設計、認証や検証および製造を行っていく。
ニコラの創業者でありエグゼクティブチェアマンのトレバー ミルトンは「ニコラは世界で最も革新的な企業の一つです。GMは、世界でもトップクラスのエンジニアリングおよび製造企業であり、これ以上のパートナーシップは夢にも思いませんでした。この提携により、二コラのすべてのプログラム、GMの『アルティウム』バッテリー技術、数十億ドル規模の燃料電池プログラムの生産準備が整い、検証済みの部品を入手することができます。ニコラは、何十年にもわたるサプライヤーと製造に関する知識、検証されテストされた生産準備の整ったEV推進力、ワールドクラスのエンジニアリング、投資家からの信頼といったものを即座に得ることができます。何よりも重要なのは、GMがニコラの成功を見届けることができるという既得権を持っていることです。私たちはステークホルダーの皆様と3つの約束をしましたが、今では3つの約束のうち2つを予定よりも前倒しで果たすことができました。何とエキサイティングな発表でしょうか」と語った。
GMの会長兼CEOメアリー バーラは「この業界をリードするディスラプターであるニコラとの戦略的パートナーシップは、GMの新型『アルティウム』バッテリーとハイドロテック燃料電池システムの広範な展開を継続するものです。私たちは、バッテリーと燃料電池のコストを削減し、収益性を高めるために規模を拡大しながら、複数の大量生産のEVセグメントで存在感を高めています。さらにGMの電動化技術ソリューションをヘビーデューティークラスの商用車に適用することは、ゼロエミッションの未来という私たちのビジョンを実現するためのもう一つの重要なステップです」と述べている。
今回の契約は、GMの燃料電池技術の利用をクラス7および8のセミトラック市場に拡大するもので、GMがリードするハイドロテック燃料電池システムの大量商業化を意味し、GMのバッテリー電気自動車推進を補完するもの。燃料電池は、ガスやディーゼルよりも効率が良いため、セミトラック市場での重要性はますます高まると予想される。GMは、複数の輸送や定置型およびモバイル電源のエンドマーケットでさらなる成長の機会があると見込んでいる。
GMのバッテリー開発作業は現在進行中だ。GM独自の「アルティウム」バッテリーの技術ロードマップには、シリコンアノードとリチウム金属アノードが含まれており、これらは、自動車の航続距離の向上、手頃な価格、希少金属や高価な金属への依存度の低減を実現する。すでに自動車に見合う耐久性とエネルギー密度の大幅な向上が実証されている。
なおニコラは、今後「Badger」の販売とマーケティングを担当し、「Nikola Badger」ブランドを保持する。「Badger」は2020年2月10日に初公開されており、12月3日~5日にアリゾナ州で開催される「ニコラワールド2020」で一般公開、「Badger」の生産は2022年後半に開始する予定だ。なお、生産工場は後日発表される。




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