ブガッティ チェントディエチ:12.5億円
このリストの中でブガッティが少し登場頻度が高くなっているのには驚いた。そして、このリストの中でもさらにチェントディエチ(100と10)は、確かに価格が高い方に位置している。900万ポンド(12.5億円)だって?自分たちが育った地域を購入するのに十分な金額じゃないか。しかし、その価格こそが、チェントディエチのことを書いている理由であり、チェントディエチのドライビングについて書いてるわけじゃないのだ。ドン・ペリニヨンの湯船に浸かりながら、車庫のチェントディエチをのんびりと眺めるのも良いだろう。
では、チェントディエチは、超富裕層の海外の銀行口座から12.5億円の資金援助をしている他に何をしているのだろうか?言ってしまえば、1990年代に製造されたブガッティのEB110についてだが…、これは全く別の会社のものだ。
小切手を書いていたのはドイツ人ではなくイタリア人だっただけだ。公平に言えば、今のブガッティの方が、ずっとブガッティらしいんだ。誰もが口ひげを生やしていた頃のブガッティよりもね。
EB110は四輪駆動で、多気筒を持つクワッドターボエンジンを搭載し、平均的な太陽光発電よりも多くのパワーがあった。ここまではモダンなブガッティだ。マルチェロ ガンディーニ、パオロ スタンザーニ、ニコラ マテラッツィ、マウロ フォルギエーリらのイタリア人が参加している。この名前を聞いてもすぐにはピンとこない方は、ウィキペディアで検索してみて。これで全員乗車というわけだ。
現代の110は、1990年代のブガッティ復活(最終的にはフォルクスワーゲングループになった)の要因となった不況の影響を受けることなく、長い間見過ごされていたEB110がついに太陽の下でその瞬間を迎えることになる。また、12.5億円で、超富裕層が不況に強い方法を見つけたことを示唆することにもなった。これで、ちょっとした人の不幸は蜜の味を楽しむこともできる。