ボルネオの極限レース
本当に本当にレアなクルマが欲しいのなら、何百万もはたいてフェラーリ 250 カリフォルニア スパイダーだとかアストンマーティンのDB4だとかを買う必要はない。もし結構な時間を費やして新聞の中古車情報広告を隅から隅までトロール作戦をする覚悟があるんだったら、すごくレアですごく安いクルマはナンボでも見つかるはずだから。そのいい例は、街を走っているクルマを見ればわかることが多い。すっごい絶滅危惧種もみつかるかもよ。
しかし、そもそもの話、激レア激安って、賢いチョイスなんだろうか。それを確かめるために、パディはフランスで70年代に作られ今では忘れ去られたマトラ バゲーラに、そしてフレディは、イギリスのクラシック、オースチンのアレグロ エステートに乗りこむことにした。
ボルネオは広大な熱帯雨林の広がる島で、たくさんのレアな生物が棲んでいる。なかなかのジャングルっぷりなので、
古いおんぼろ二台をレースさせるには結構チャレンジングな環境だと言えるだろう。とくにパディに限っては、かなりチャレンジングだったようだ。なぜなら、後日彼の自己申告により判明したのだが、彼はけっこうな方向音痴らしい。そして、まだもぞもぞしているイモムシなんかの昆虫食もお気に召さなかったようだ。