メルセデス・ベンツ 560 SEC
イタリアのクーペの話はここまでにしよ!イタリアのクーペを買うことについては非常に薄っぺらい提案になっちゃったけど。今度はドイツ製に戻って、どんだけ情報をかき集めることができるかを確認してみよう。わかりやすく言えば、メルセデス・ベンツ W126型 Sクラスのことだ。
もちろん、フォルクスワーゲンのコラード VR6っていう選択肢もあるが、コイツはメインストリームから変わり種に移行する超特急電車に乗っているとき、かなり最初にストップしちゃう。そう、単一のシリンダーヘッドを共有する狭角V型エンジンのアイデアはクールで(たとえランチアが何十年も前にアイデアを持っていたとしても)、スタイリングは箱から出してすぐに80-90年代イベントに出展する準備ができている。メルセデス 560 SECが存在しなかったら、ほとんどの場合、コラード VR6を紹介するのでもよかったかも。
560 SECは1980年代のSクラスクーペで、ピラーレスウィンドウと5.6リッターV8を搭載したオーバーエンジニアリングと設計クオリティを備えている。それだけではこのコンセプトを理解してもらえないとしたら、この凶暴な威圧感が、取引を封印しなければなるまい。とくにこの写真のような黒いボディのものは、A)ものすごいダメージを受けるパンチをお見舞いする方法を正確にわかっている人、B)プロボクサーではない人、のどちらかによって運転されていそうな雰囲気だ。A)だと、さらに恐くなっちゃう。