アルファ ロメオ 147 GTA
「ちょ、待てよ」と思ったかもしれない。「ホットハッチは終わったんじゃないの？この記事のリストはかなり充実しているように見えたけど？」
そう思っていたし、そうすべきだった。でも、とにかく、アルファ ロメオ 147 GTAに注目してほしい。最も魅力的なのだが、最もフラストレーションがわき、最もイライラさせられるクルマでもある。並外れた存在であると同時に、タイヤ止めでもついてるんじゃないかと思って、そんなものがついていようもんなら、窓から投げ捨て火のついたマッチを投げ入れて立ち去りたくなるような、失敗をしやすいクルマでもある。しかし、そのゴージャスな側面や、意図的でありながらもしなやかなホイールアーチ、黒電話のダイヤルみたいなホイールを見て、何度も何度も許してしまうのだ。わかってるよ。許しちゃうんだ。
確かに、3.2リッターV6と250hpのV6に惚れ込んで、絶対にこのエンジンのためだけに1台を購入したことだろう。わかってるよ。買っちゃうんだ。
しかし、330mmのブレンボ、Koniショックアブソーバー、Q2デフにお金をかけてアップグレードしてみたら、ちゃんとしたタイヤを履いていたこともあって、そのエンジンに勝るとも劣らないハンドリングを実現していたのだ。スーパースプリントのエキゾーストをフル装備して走っていたのだが、恋に落ちるような甘い音は発していなかった。パワーとトルク、そしてV6の猛烈な激しさにもかかわらず、コーナーに突っ込んでも、前後どちらかの端が軽くなっているとも感じないし、当てにならないとも感じないというのは、超越的なものだった。もしあなたが適切な1台を手に入れて、適切なアップグレードをすれば、予算内であっても、あなたは驚くようなクルマを運転することができるだろう。
ああ、そして、ちょうど私たちのクルマの価値を値踏みしようとする前に - 写真の黒いヤツ、真ん中のね。あなたが好奇心を持っていた場合に備えて - 私たちは2016年にそれを売却したことをお伝えしておく必要がある。確かに、人生のストレスは減ったわな。でも、それで人生が良くなったのかって？いや、全然違うよ。逆だね。
