メルセデス CL600
OK、センスと感性は十分。他人の本のタイトルを盗用することも。そんなことより、潜在的な問題の根の深い部分に真っ直ぐ戻ろうじゃないか。
実はその問題とは、マニホールドにあるのを確認しよう。もしかしたら、この問題とは、マニホールドの周辺まで及ぶことかもしれない(まだ今週はずっとステイホームだよ。みんなも、お宅のウェイトレスさんにチップ代わりのご褒美を渡すことを忘れずに)。だが、もうすぐ緊急事態宣言も解除され、外に出られるんだ。そうなったら、V12が唸りを上げる絶好のチャンスだし、このクルマは130万円以下という価格で名乗りを上げることができるのだ。もっとも、競合他社にもたくさんあるけれど。暗黙の了解の上だが、タイミングチェーンがダメになった場合、バルブ、リング、ピストンの12気筒分の価値について議論が起こる。その後、エンジンに関して、精神的なゆらぎを感じて不安になる。もし、この不安感の原因を、物理的な方向にマネージメントすることができたとすれば、何かが非常に、非常に…あなた自身、あるいはあなたのエンジンのどちらかに問題があることになるだろう。放っておけば、どこかが故障してしまうような、災難が倍々ゲームになるかもしれない。コイルパック、スパークプラグ、リフター…。この先どうなるか、わかるよね?答えは「爆死」=もはや、金がないー!裏を返せば、賭けをすることによって、得られるものがあるということだ。
優雅さは減っているものの、価値の極端な下落もない新型車乗りのクルマ好きがいるおかげで、12気筒がたくさん登場してきて、次の自動車旅をスムーズにしてくれている。…少なくとも、この時代の12倍は快適になっていそうだ。
メルセデスは、ちょうど2000年代に入った後に、V12動力を搭載したクルーザーレベルのクルマに大きな変更を加えている。それでも今回の130万円以下という購入予算内で、S600LのリムジンやCL600クーペという選択をすることができる。2つ、小さなアドバイスをしておこう。できる限り、最も厳しくメンテナンスが施された車体を手に入れること。そして、あなたが最初に支払った、大きな修理代と同じくらいの金額を傍らに用意しておく。そしたらあなたは、非現実的と超慎重な両方の振れ幅で考えることができ、トリプルサルコークラスに難易度の高い精神力を身につけることができるのだ。