【トップギア試乗】ベントレー 新型フライングスパーはアルナージ以降最も注目すべき4ドアサルーン

<評価>

最終的な判断

フライングスパーは非常に賢く、他のどんな高級サルーンよりも、ドライバーズカーとショーファードリブンカーそれぞれが持つ不足分を埋めるようなできになっている。ドイツ車だと、より手ごろな価格になるかもしれないが、その分性能も横並びで個性も存在感もないだろう。ドイツ車は旅行を楽しむのではなく、ただ目的地まで早く到着するためのクルマなのだ。

皆さんは今、運転を楽しんでいるだろうか。このフライングスパーはおそらく、時代錯誤的なベントレー アルナージ以降発表されたモデルの中で最も注目すべき4ドア車だ。最新の科学技術を有効活用しているが、それを鼻に掛けて見せびらかすようないやらしさはない。細かな改善点はいくつかあるが(スロットルの反応とギアボックスのアルゴリズム)、その点を除けばこのフライングスパーは運転する楽しみにあふれた頼もしい高級サルーンであり、ポルシェ パナメーラ ターボ Sよりも速く、愛着のわくルックスだ。また広々としたキャビン、デザイン、そして触り心地の良さは、このクルマを他の量産型とは一線を画すものにしている。

フライングスパーとは、心から十分に納得のいくクルマであり、見た目も良く、ミュルザンヌに取って代わるのに十分な威厳を備え、ベンテイガよりもビスポークの幅が広く、スペシャル感があり、コンチネンタル GTよりもさらに大きく前進している。新型フライングスパーは、何年も運転してきた4ドアサルーン復活の最高の宣伝材料となる存在なのだ。

スコア:9/10点

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