「地球一のGT」ベントレー コンチネンタル GT

トップギア・アワードでGTオブザイヤー受賞

「35億」。言わずもがな、今年の流行語大賞のベストテンにランクインしたブルゾンちえみ嬢のネタである。このネタの前フリは「地球上に男は何人いると思っているの?」であり、あまりの大げさな表現に、世の中の失敗しちゃった人たちが「自分の失敗なんてバカバカしい」と、笑って心を緩ませてくれるところがポイントだと思う。そんな最大級の表現が「地球」だが、トップギアで「地球上で最も完成されたGT車のうちの一台」と評され、GTオブザイヤーを受賞したベントレーのコンチネンタルGTが、日本でもお披露目された。

価格は25,300,000円、デリバリーは2018年第3四半期を予定している。

さっそく、ベントレーモーターズ ジャパンのティム・マッキンレイ代表に感想を伺った。

「トップギアのような有名な雑誌で賞を頂けたということは、とても誇らしく思っています。

コンチネンタルシリーズは、これまで日本で2000台以上が販売された人気モデルです。今回発表された第3世代のコンチネンタルGTは、これまでのお客様の期待を裏切ることのない、デザイン、クラフトマンシップ、パフォーマンス、そして実用性を兼ね備えています。また、最先端技術との融合により、より安全でスポーティなグランドツアラーに生まれ変わったことは、新たなお客様にとっても魅力が増したモデルになっていると確信しています。

このコンチネンタルGTが日本でデリバリーされるのは、2018年の第3四半期を予定していますが、その間に今回の受賞のレピュテーションがお客様に浸透していくことを願っています」

きっと、マッキンレイ代表の希望通りになるだろう。そのくらい、この新型コンチネンタルGTは素晴らしいGTのようだ。

ロングノーズショートデッキの外観は、従来型よりもボンネットとグリルを低く配置することでワイド&ローな見た目を強調している。航空宇宙技術の応用であるスーパーフォーミング製法によって実現した航空機の外装版のようななめらかな曲面により、鍛え上げられたアスリートのような、マッシブな印象をもたらしている。

フロントアクスルは従来型より135mm前方に移動したことによって、前後の重量配分は55対45となっている。ホイールベースは従来型より106mm長い2851mm。ホイール後方に長さを持たせ、オーバーハングを短くし、スポーティに仕上げている。

ワイド&ローを強調するのはフロントだけではない。リアの楕円形のテールランプも重要だ。また、排気熱を下げる効果もある楕円形テールパイプを採用しワイド感を強調している。空力性能向上のためのリアスポイラーの位置をリアエンドに変更するなど、リア部分も刷新されている。また、初となるBENTLEYのブランドネームバッジをトランクリッドのバッジ下に装着した。ベントレーといっても、まだ馴染みがないという人も多い。この、メーカー名を着けることによって、このクルマがベントレーであるというシグナルを発して行くだろう。だが、昔ながらの名前無しがいいという人には、従来のようにレスオプションにもできる。会場に置いてあった一台はレスオプションだった。ホイールはフロント265リア305と、ベントレー初となる前後で異なるサイズのタイヤを採用し、20インチ5トリプルスポークアルミホイールを標準装備とした。

このコンチネンタルGTの大きな特徴として、ヘッドランプを始めダイヤモンドのような輝きを放っていることが挙げられる。例えば、ヘッドランプ。クリスタルガラスのカット技術からインスピレーションを受けたヘッドランプカバーとフルLEDのヘッドランプが光をダイヤモンドのように美しく反射する。

インテリアは特に素晴らしい。創業以来使用しているウィングド「B」からのインスピレーションを基に、センターコンソールからドアに向かって2枚の翼が伸びているイメージを踏襲している。

ベントレー初のフルデジタルメーターパネルを採用し、デジタルながら宝石の輝きまで再現するというこだわりよう。スピードメーターとタコメーターを左右入れ替えて表示もできるパネルだ。

そして楽しめるのが、ローテーションディスプレイ。三角柱を横にしてダッシュボードに埋め込んで回転させて切り替える形のものだ。三角柱はウッドパネル、タッチスクリーン、アナログメーターが回転する。クラシカルな雰囲気にもできるし、最先端のテクノロジーを仕様にすることも可能だ。

オプションではセンターコンソールのオプションパネルにコート ド ジュネーブにできる。これはスイス製高級腕時計のムーブメントなどに使用されるモチーフで、車内に精巧さを演出してくれる。アルミパネルに5ミリ幅ごとに0.1mmの高さの違いを設けたものとなっている。

さらにダイヤモンドナーリングと言う加工をオプションにもできる。こちらはブルズアイベント、クロック、ベゼル、ロータリースイッチなどにダイヤモンドのような加工ができる。デザイン性はもちろんだが優れた操作性にもつながっており、今回の新型コンチネンタルGTの特色といえるものなので、ぜひ装着したい。

シートは、ダイヤモンド イン ダイヤモンドというキルティング加工が施されており、ダイヤモンド一つあたりが712ステッチもの工程が必要で、一台あたりの合計は331万675もになる。まさに気が遠くなる…。

パフォーマンスも申し分ない。英国クルーで設計、開発、ハンドビルドされる6.0リッターW12 TSIツインターボエンジンを最適化している。直噴とポートインジェクションを組み合わせることで、出力とトルクの最適な伝達やCO2の排出量削減を両立している。ソフトウェアが毎秒3億回の計算を実行しながら最高出力635 PS、最大トルク900 Nmを発生し、0-100 km/hを3.7秒で駆け抜け、最高速度は333 km/hを誇る。先代のW12が590PS、720Nm、0-100km/h 4.5秒、最高速度319km/hと比較すれば、格段の進歩となっている。

コンフォート、ベントレー、スポーツとドライブモードは3つあるが、どれもかなり違う乗り心地だ。専用のスポーツローンチモードにすれば、レーススタイルのスタートができる。そして惰性走行もできる、スタート・ストップテクノロジーも搭載。3000rpm以下または300Nm以下の負荷の場合は、6気筒を停止する気筒休止機構もあり、旧型の7.0km/Lから8.2km/Lへと燃費向上に役立っている。

ベントレーモーターのヴォルフガング・デュルハイマーCEO は、今回のトップギアGT部門の受賞に対して以下のようにコメントしている。

「約100年の間ベントレーは、ラグジュアリーなグランドツーリングの先頭に立ち続けてきました。第3世代のコンチネンタル GT は、これまでのベントレーがどれほどデザインやエンジニアリングに対して努力を重ね、完璧なハンドクラフトであるということを示すものです。このトップギアの受賞は、我々の才能や心血の注ぎ方がいかにハードワークであることの証左だといえましょう」

新型コンチネンタル GT は特に公道での乗り心地が賞賛された。トリッキーな道でも怖がらずに簡単に運転ができるというのだ。エンジンももちろんだが、デュアルクラッチ8速のトランスミッションが、より早く、より効率的にギアチェンジができるようになっていると驚くはずだ。

地球一完成度の高いGTを、日本でも早く試したくなるが、詳細は1月26日発売のトップギア・ジャパン013でお伝えする予定だ。

【ベントレー モーターズ ジャパン】 https://www.bentleymotors.jp

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