ベントレーが由緒正しきクルー本社工場でタイヤスモークを巻き上げた。トラヴィス・パストラーナ操る666馬力の後輪駆動「新型スーパースポーツ」による過激な映像作品『FULL SEND』だ。我々の心を鷲掴みにしたこの狂気とエンジニアリングの結晶が、珠玉のミニチュアコレクションとして登場した。
英国の至宝が見せた本気の「遊び」をあなたの書斎に
ベントレーと聞いて、トップギアの読者諸氏がまず思い浮かべるのは何だろうか?極上のレザーの香り、息を呑むようなウッドパネル、そして大陸を横断するための静かで広大なパワーかもしれない 。しかし、忘れてはならない。彼らの根底には1919年の創業以来、常にモータースポーツで培われた「闘争心」と「高度なエンジニアリング」が流れているのだ 。
ラグジュアリーとパフォーマンスの融合を掲げるベントレーが、自らの殻を打ち破るかのように放ったのが、トラヴィス・パストラーナを起用した映像作品『Supersports: FULL SEND』である 。このベントレー史上最もダイナミックなジムカーナスタイルの映像は、我々クルマ好きの胸を熱くさせた 。そして今回、その熱狂をそのままパッケージングしたかのような、特別な限定ミニチュアコレクションが発表された 。
『FULL SEND』限定ミニチュアコレクションの全貌
ベントレーモーターズは2026年5月11日(英国現地時間)、このセンセーショナルな映像作品を記念したミニチュアコレクションを発表した 。単なるスケールモデルと侮るなかれ、そこには実車と見紛うほどの執念が込められている。コレクションの主役となるのは、映像内で強烈なインパクトを残した「#199 Supersports」のレプリカモデルだ 。1:43および1:18サイズで展開される台座付きのこれらモデルには、ダイブプレーン、サイドシル、フェンダーブレード、リアディフューザー、そして固定式リアウイングに至るまで、実車に装着された高度なエアロダイナミクスパッケージのディテールが精巧に再現されている 。さらには、パストラーナがクルー工場内で車両を自在に操ることを可能にした油圧式ハンドブレーキ用レバーを含むインテリアまでもが、忠実に作り込まれているのだ 。
このモデルの視覚的なハイライトとなっているのが、ロンドンを拠点とするグラフィックアーティスト、Deathsprayとの共作による象徴的な「FULL SEND リバリー」である 。現代的で鮮やかなグリーンアクセントを配した大胆なモノクロームテーマが特徴で、グリーンに着色されたウインドウも備えている 。これらは両モデルに忠実に反映されており、フロントはグリーン、リアはホワイトという実車同様のホイールカラーまで丁寧に塗装されている 。また、本コレクションには映像冒頭のバーンアウトシーンや工場内でのパワースライドシーンを描いた2種類のアートプリントも含まれる 。リバリーデザインに着想を得たこれらの作品は、それぞれシリアルナンバー入りの手作業によるスクリーンプリントで制作されており、コレクションの価値をさらに高めている 。
コレクションのベースとなった「新型スーパースポーツ」の実力も凄まじい。最高出力666 PS、後輪駆動を採用し、高度に開発されたシャシーを誇っている 。昨年の4月に構想がスタートし、ベントレーのR&D部門が開発車両を極限までパフォーマンスを追求した仕様へと仕立て上げたという 。撮影は2025年9月、1938年に建設されたクルーのピムズ・レーンにあるベントレー工場敷地内で行われ、彼らはこれを独自の“Pymkhana(ピムカーナ)”と呼んでいる 。なお、市販仕様のスーパースポーツは2026年第4四半期に生産が開始され、2027年初頭に最初の納車が予定されている 。日本での展開時期については、決定次第あらためて案内されるとのことだ 。
これは単なる「ミニカー」ではない
自動車メーカーが自社の伝統ある工場を舞台に、666馬力の後輪駆動マシンで白煙を上げる 。こんな痛快な出来事があるだろうか。このミニチュアモデルは、ただの精巧なおもちゃではない。ベントレーという重厚な歴史を持つブランドが、自らの殻を破り、純粋にドライビングの楽しさとパフォーマンスの極限を追求した「事件」の証拠品なのだ 。
デスクの上にこの「#199 Supersports」を飾るたび 、頭の中ではパストラーナが引く油圧ハンドブレーキの感触と 、猛烈なV8サウンド(おそらく!)が蘇るはずだ。この限定コレクションは「shop.bentleymotors.com」にて購入可能となっている 。大人の本気の遊び心を理解する読者なら、完売する前に手に入れるべきだろう。
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