よりハードに、より速く、より鋭くなったアストンが、フェラーリ アマルフィに悪夢を見せるためにやってきた。
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アストンマーティンには、ヴァンテージの最も過激なバージョンを示すために「S」のバッジを付けるという歴史がある。ただし…ここまで過激だったことは、滅多になかった。なぜなら、この新型アストンマーティン ヴァンテージ Sは、すでにとんでもないパワーを詰め込まれていたクルマの、さらにパワフルなバージョンなのだから。
信じられないことに、この「ベビー」アストンマーティン ヴァンテージ S――なんてったって、エントリーレベルのアストンだ――は今や、精巧にチューンされた英独合作の馬力を、実に680頭も発生させる。決して普通ではなかった標準車の655馬力からの上乗せだ。
680馬力! 聞こえてくるこの音は、フェラーリ アマルフィがメルトダウンを起こしている音だ。Sモデルのぶっといリアタイヤを溶かすのに十分な800Nmのトルクが用意されていることを思えば、なおさらだろう。
アストンは、AMG供給の4.0リッターV8ツインターボから、どうやって追加の15馬力を絞り出したのか、その詳細を明らかにしていない。しかし、あのユニットはもともと立派な「肺」を持っている。だから驚くことに、これは実は非常に控えめな増加なのだ。
アストンによれば、680馬力は6,000rpmで発生し、トルクは3,000から6,000rpmの間で変わらず利用可能だという。ご想像の通り、全体にいくつかの微調整が加えられており、スロットルマップ、ペダルの重さ、そしてローンチコントロールにわずかな変更が含まれる。
その結果、以前よりコンマ1秒速くなり、0-96km/h加速はわずか3.3秒(0-100km/hは3.4秒)でこなす。0-200km/hダッシュは10.1秒、最高速は325km/hで変わらない。基本的には、ちょっと速くなった、ということだ。
そして、より鋭くなった。ビルシュタイン製「DTX」アダプティブダンパーは、「フロントエンドのフィールとレスポンスを向上させる」とアストンが主張する調整が施され、一方でリアスプリングの補助剛性は「低速域での乗り心地を改善するため、縮みと伸びのバランスを取る」ために下げられた。要するに、街中でピョンピョン跳ねないように、少しだけ緩めてくれたわけだ。
8速ギアボックスのマウント剛性は10%低減され、リアサブフレームはラバーブッシュを介さず、接着アルミニウムボディに直接マウントされるようになった。そして、キャンバー、トー、キャスターのセッティングはすべて「巧みに調整」された。そして見よ、それはより鋭くなったのだ。
当然、「S」には追加の視覚的特徴が必要だ。そこでこの新型には、中央に配置されたボンネットブレード、多数の「S」バッジ、そしてクローズドコースを325km/hで走行時に追加で44kgのリアダウンフォースを生み出す、全幅にわたるリアスポイラーが与えられた。アンダーボディにも「アップデート」が施され、Sモデルの最高速域で合計111kgのダウンフォースを発生させる。
アストンはこのヴァンテージ Sに、特別な21インチアロイホイールとブロンズ色のブレーキキャリパーを装着し、室内をアルカンターラとレザー、カーボンファイバーのインレイで満たし、「S」とアストンのウイングロゴを刺繍した。そして、ロータリー式のドライブコントロールには、赤またはシルバーのアルマイト仕上げをオプションで用意した。他のオプションも利用可能だが、そのどれにも「フェラーリのショールームの前に乗り付け、駐車場に『680ps』とドーナツターンで描きなぐる」という項目は含まれていない。
価格は、およそ17万ポンド(3,400万円)から。
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=海外の反応=
「フェラーリ アマルフィは、ノーマルのヴァンテージとターボSにすらパワーで負けてたのに、このヴァンテージSの登場で、さらに見劣りするようになったな。少なくともアストンマーティンは、新型アマルフィと違って見た目が良い」
↑「650馬力以上を手に入れるのに17万ポンドも払う必要はない。これが答えだったとは思えないな」
「このクルマと、2.5トンの電動重量級サルーンを比較検討する人はいないと思うぞ。タイカンですら、まったく別の生き物だ」