さらばDBS!アストンマーティン DBS アルティメット…当然ながらすでに完売


ジェームズ ボンドを「政府機関が使う鈍器」と表現したのは有名な話だが、世界で最も目立つ諜報員が鈍器を必要とするなら、これよりずっといいものがある。

なぜなら、これがアストンマーティンDBS 770アルティメットであり、この世代の最後のDBSであり、ヴァルキリーに次ぐ、アストンマーティン史上最強のモデルだからだ。DBSはすでに過剰なまでのパワーを誇っていたが、このモデルはそれを鈍器がすべきようにぶっ壊すのだから。

その名の通り770psのパワーは、標準仕様のDBSの725psをはるかにしのぐものだ。「ロシアより愛をこめて」でボンドは言ってなかったけれど、「イギリスには、タイヤの煙があるところには、1,800rpmから5,000rpmの間に900Nmの巨大なトルクが存在する」という格言があるのだから。

エンジンは、エアとイグニッションの経路を変更し、5.2リッターV12エンジンのターボブースト圧を7%増加させた。このアストン製ユニットには2つのブロアーが搭載されており、おそらく7パーセント以上のブーストがかかるのではないかと推測される。意外なことに、ベンチマークのスプリントでは速度は上がらない。0-100km/hは同じ3.4秒、最高速度は340km/hだ。もちろん、どちらも「遅い」とは言えないが、わずかな向上を期待するところだろう。

リアアクスルには従来どおりZF製8速ギアと機械式リミテッドスリップデフが組み合わされているが、アルティメットには、より速いシフトスピードと「ドライバーとの対話」のために特別なギアボックスキャリブレーションが採用されている。ブレーキは通常のDBSのままだが、アストンはカーボンセラミックがすでに最高の性能を発揮しているという。この21インチの背後に隠れているものについては、後に紹介することになる。

アストンはDBSのステアリングをアップグレードし、新たにソリッドマウントコラムを追加してフロントエンドの剛性を25%向上させ、フィーリングとダイナミズムを改善した。後者については、アダプティブダンパーも770 アルティメットのスペシャルチューンを施し、乗り心地を損なうことはないとアストンは述べている。


DBSは常に目を見張るような残忍な存在であるため、そのエクステリアのクオリティに間違いはない。今回追加されたのは、新しいフロントスプリッター、「ホースシュー」エンジンベント、カーボンファイバー製エレメント、新しいリアディフューザーなどだ。しかし、21インチのマルチスポークアロイは衝撃的。まさに衝撃的だ。サテンシルバーまたはサテンブラックで仕上げられたこのアロイは、ヴァルキュリアと同様に野生のヴィクターからインスピレーションを得たものだ。

もちろん、Qはあなたの財布の中身に合わせてDBS 770アルティメットをカスタマイズしてくれるが、レザーとアルカンターラの「スポーツプラスシート」、コントラストトリムの分割、レーザーエッチングの770 Ultimateロゴ、カーボンファイバーのシフトパドルなどが通常のDBSとくらべて標準装備されている。さらに、どのDBS 770があなたのものであるかを示すシルプレートが付属する。

アストンは300台のクーペと199台のヴォランテの合計499台しか製造しないが、驚くなかれ、すべて完売している。だから、価格は無意味なのだ。また、価格も不明だが、通常のDBSの24万ポンド(3,760万円)より高額なプレミアムがつくと予想される。

アストンの技術責任者ロベルト フェデリは、「象徴的なモデルが生産終了を迎えるとき、何か特別なものでその機会を祝うことは重要です」と述べている。「トランスミッション、ステアリング、サスペンション、アンダーボディ構造など、包括的な改良が施されたこのモデルは、我々の歴史の中で最速かつ最もパワフルなDBSであるだけでなく、最高のドライビングを実現するものなのです」どうやら’スーツを着た猛獣’は、花嫁修業のためのフィニッシングスクールに通っていたようだね。





=海外の反応=
「申し訳ないけど、私ならノーマルのスーパーレッジェーラが一番素敵に見えるのだが、なぜかこの770アルティメットはそう見えないんだよね?一体誰がこの合金で行こう、ってサインしたんだろう?」
「なぜいつも売り切れるような限定品を作るんだ?この会社は倒産寸前の会社だ。もっとキットを売りたいと思うのが普通だろうに」
「中共の自動車メーカー吉利がアストンマーティンの株式7.6%を取得=DBS 770 Ultimateの全499台が対象ってことじゃ?」
「このホイールは一体どうなってるんだ?」
↑「人それぞれだけど、私は本当に好き。実際、車全体が好きで、ちゃんとしたスーパーGTだ。このクルマが好きだよ」
↑「ホイールが全体的な外観から気を散らすことに同意するよ。それから、このひどいプロモーション写真。フィルターかけすぎ」

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