マクラーレン・ロングテール25周年で、ダニエル・リカルドが歴代LTモデルについて振り返る

マクラーレン・オートモーティブの「ロングテール」モデルが、記念すべき誕生25周年を迎えた。

25周年を記念して、マクラーレンFormula 1チームのレーシングドライバー、ダニエル・リカルドが、歴代LTモデルについて振り返る新しい動画が公開された(一番下)。サリー州ウォーキングに位置するマクラーレン・テクノロジー・センターで舞台裏を紹介したのは、マクラーレン・オートモーティブのプロダクト・マネージャー、イアン・ハウシャルだ。二人は、LTの空力的デザインや軽量化を支える革新的エンジニアリングを再確認した。

最初の「ロングテール」のベースとなったのは、1995年にル・マン24時間レースで1位、3位、4位、5位という圧倒的な強さを見せたMcLaren F1 GTRだった。この驚異的な勝利によって、マクラーレン・オートモーティブは、世界的に名高いこの耐久レースを初参戦で制した唯一のメーカーとなった。

さらに開発を進めた「ロングテール」バージョンは、1997年にFIA GT選手権でデビューした。その呼び名は、ボディワークの延長で生まれた特徴的なシルエットから来ており、これがドラッグを低減し、ダウンフォースを増強した。McLaren F1 GTR「ロングテール」は、FIA GT選手権の全11戦で5勝を挙げ、ル・マン24時間レースでは、直近のライバルを30周近く引き離して、GT1クラスで1-2フィニッシュを飾った。

マクラーレン・オートモーティブは、ロングテールの次の世代として、最初のロードカーLTである675LTを2015年に発表した。続いてコンバーチブルの675LT Spiderが登場。いずれも500台生産で、たちまち自動車史にその名を残す存在となった。

2018年には、発表と同時に数々の「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した600LTが、まずクーペ、続いてスパイダーで登場した。さらに2020年、公道走行可能なLTモデルとしては最もパワフルな765LTが誕生。1年後にはスパイダーも登場し、完売となった。

LTには6つの柱がある。最適化されたエアロダイナミクス、重量の削減、サーキット志向のダイナミクス、パワーの増強、強化されたドライバーとの一体感、そして限定生産だ。これらが革新的なデザインおよびエンジニアリングと組み合わされ、マクラーレン「ロングテール」ならではのドライビング・エクスペリエンスを生み出す。

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