スポーツコンパクト「A クラス」に、プラグインハイブリッドの「A 250 e」「A 250 e セダン」を追加し、予約注文の受付を開始した。A250 eは受注生産モデルとなり、557万円、A250 e セダンは567万円。納車は6 月上旬より順次予定されている。
Aクラスセダンは、AクラスやBクラスなどに使用している最新の前輪駆動シャシーをベースにした初のプレミアムコンパクトセダンだ。AクラスおよびAクラスセダンともに、対話型インフォテインメントシステム「MBUX
(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や安全運転支援システムを採用するなど多くの機能を取り入れている。
今回追加する「A 250 e」は、最高出力160PS、最大トルク250 Nmを発生する1.4リッター直列4気筒ターボエンジンM282に、プラグインハイブリッドシステムを採用した。フロア下部には15.6kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載される。140km/hまではモーターのみでの走行が可能で、電気自動車のように使用することも。また、電気モーターのみで走行可能な航続距離は70.2kmを達成しているので、日常使いは電気のみで、という人もいるだろう。 3.2kWまでの交流普通充電と、24kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)
に対応している。
電力消費率や航続距離は運転スタイルによって大きく変わります。A 250 e は特性の異なるさまざまなドライブモードを備えることで、ドライバーをサポートする。搭載されているドライブモードは以下のとおりです。
• C(コンフォート):デフォルトのモード。走行状況、走行距離に応じて駆動方式
が選択されるモード
• ECO(エコ):電気モーターでの走行が優先されるモード。走行状況と走行
距離に応じて最適な駆動方式が選択されます。
• S(スポーツ):最高のレスポンスによりスポーティな走行性能を実現すること
を重視したドライブモード。
• I(インディビジュアル):走行特性、ステアリング特性を個別に設定できる
カスタマイズ可能なドライブモード。
• EL(Electric):セーリングモードが作動し、140km/h までの速度で電気モーター
のみでの走行が可能。
• BL(Battery Level):充電量を一定に保つため、ハイブリッドシステムによる駆動方式を選択。
EL モード走行時には、ステアリングホイール裏のパドルによりバッテリーへのエネルギー回収量を 5 段階で調整が可能。パドルは左側が回生レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっており、以下の段階が設けられている。
なお、完全に停車させるときは、回生ブレーキの設定に関係なく、これまでと同様のブレーキ操作を行う必要がある。
そして、もう一つの特徴が、インテリジェントアクセルペダル。「インテリジェントアクセルペダル」は「プレッシャポイント機能」を備えている。 ELモードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングを実現する。
基本的にガソリンでいいけど、電気の良さも味わいたい、という人におすすめだ。