【EVシフトに急ブレーキ】米人気ピックアップ「Ram」、EV開発を電撃中止!理由は「需要不足で売れないから」

「EVなら何でも売れる」時代は終わったのか。フォード「F-150ライトニング」の対抗馬として期待されていたステランティス傘下の人気ピックアップブランド「Ram」が、市販化目前だった完全電動トラックの開発を"全面的に中止"するという衝撃の決断を下した。公式な理由は「北米市場での需要鈍化」。長年の開発努力を水に流してまで下されたこの判断の裏には、アメリカの消費者のリアルな本音と、EV市場の深刻な変調が隠されていた。

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ステランティスは「製品戦略を再評価」している模様。つまり、フォード F-150ライトニング(アメリカのベストセラー車「F-150」の完全電動バージョン。EVピックアップトラック市場の先駆者であり、RamのEVが直接のライバルと目されていた)のライバルが入る余地はなくなった。ピックアップトラックは、アメリカの自動車市場で最も人気があり、販売台数の上位を常に独占している超重要カテゴリー。特にフォードのFシリーズ(F-150など)は、数十年にわたりアメリカで最も売れている自動車であり、各メーカーが覇権を争う激戦区となっている。

何年にもわたるティザーショット、コンセプトカーの公開、そして2023年のニューヨークオートショーでの実際の市販モデルの発表を経て、Ramは今、その完全電動ピックアップトラックを完全にキャンセルした。やっちまったな!Ram(ラム)とは、巨大自動車グループ「ステランティス」傘下のアメリカのブランド。もともとはダッジブランドのピックアップトラックのモデル名だったが、現在は独立したブランドとして、主に大型のピックアップトラックや商用バンを製造・販売している。日本では正規輸入されていないが、そのマッスルで巨大なスタイルから、一部の熱心なファンによって並行輸入されている。

「北米におけるフルサイズBEV(バッテリー式電気自動車)トラックの需要が鈍化する中、ステランティスは製品戦略を再評価し、フルサイズBEVピックアップの開発を中止します」と、Ramからの非常に短い声明には書かれていた。

「再評価」の一環として、Ramの航続距離延長型プラグインハイブリッドバージョンは、その名前から「ラムチャージャー(もともとは1970年代から90年代にかけて販売されていた、Ramの大型SUVのモデル名。その名前を航続距離延長型(レンジエクステンダー)のパワートレイン名として復活させようとしていたが、今回の計画変更で再びお蔵入りとなった模様)」を外し、「Ram 1500 REV」となる。そう、それは本来、完全電動版が名乗るはずだった名前だ。

諸君は、あの完全EV版がツインモーター、645馬力、約841Nmのトルクを発生し、168kWhまたは229kWhのバッテリーを選択できるはずだったことを覚えているかもしれない。とてつもなくデカい。計画では、ステランティスのSTLAラージプラットフォーム上に構築されることになっており、Ramはすべての異なるトリムレベルの詳細を発表するまでに至っていた。

明らかに、これまでの大変な努力をすべてゴミ箱に投げ捨てるという、土壇場での決断だったのだろう…

アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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=海外の反応=
「平均的なRamのピックアップオーナーはこう言うだろうな。「あんな女々しい電気自動車なんざいらねえ。俺様が欲しいのは、リッター1kmしか走らねえ、デカい6リッターV8なんだよ。俺が何かを埋め合わせようとしてるってことを、誰の目にも明らかにしてくれるやつがな…」
「需要がないからキャンセルしたのか、それとも金が尽きたからか? 最近のステランティスについて聞く話は、どっちもあり得そうな感じがする」
「アメリカではEVピックアップはどこも苦戦してるからな。サイバートラックは崖から落ちたし、フォードがかろうじてF-150をさばいてるくらいで、GMは全体的にヤバい。リヴィアンは顧客層が根本的に違うし、販売台数も比べ物にならないくらい少ない」
「まあ、当然の結果だろ。あんなデカい鉄の塊を電気で動かそうってのがそもそも無理な話。ガソリンぶちまけて走るのが一番似合ってるよ」
↑「日本じゃ関係ない話だけど、アメリカのEVシフトも思ったより進んでないんだな。やっぱりデカいクルマが好きな国民性には、まだEVは早かったか」

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