「ZR1Xはラスボスではない」コルベット開発トップが衝撃発言!マスタング GTDのニュル記録も視野に

1,250馬力のハイブリッド野獣ZR1Xですら、まだ通過点に過ぎない。コルベットが次に狙う獲物は、あのマスタングGTDが持つ“米国最速”の称号だ。

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一部はハイブリッド、一部は野獣の「ZR1X」が、C8の最終形態だと思ってる?なら、 考え直した方がいい。なぜなら、コルベットのチーフエンジニア、トニー ローマが、このミッドシップスーパーカーには、まだ先があることを示唆したのだから。

「我々がC8に組み込んだバックボーン(基本骨格)は、非常に高い能力を持つことが証明されています」とローマは言う。「これまでに様々なモデルを生み出す中で学んだこと、そしてこのシャシーが将来的に持つ可能性は、信じられないほどです。ZR1Xは物語の終わりではなく、最新の章に過ぎません。このチームは非常に『何ができるか、どうやってそれをやるか?』という姿勢を持っています。彼らは挑戦ではなく、可能性を見ているのです」

興味深い。これ以上ZR1Xをハードにしたとしても、さらなるパワーアップが伴うとは考えにくい。5.5リッターV8ツインターボとフロントマウントのeモーターは、すでに合計で1,250馬力を発生させているのだから。それは…とんでもない量だ。こいつを0-97km/hまで2秒以下で加速させるには十分なパワーである。

ローマは、最高速はまだテストしていないと認めたが、ZR1XがZR1の375km/hという記録に匹敵しない理由はない、と述べた。しかし実際のところ、そもそも、これらすべてのスピードとパワーに、一体何の意味があるのだろうか?

「最近では、スピードは話題の自慢のタネとしてしか意味を持ちません。クルマに一定の“由緒正しさ”を持たせるためには、我々はそのクルマが、そういった馬鹿げた数値を叩き出せるバージョンを提供しなければなりません。ZR1の最高速アタックは、我々の顧客がそれを再現したり、あるいはそれに近づいたりすることを期待して行ったわけではありません。なぜなら、法的にそんなことはできないからです」

「あのスピードを記録するためには、多くのテストを経る必要がありました。パペンブルクに行き、3日間トラックを借り、大勢のメカニックを呼び寄せ、などなど。しかし、そのクルマがそれをできると証明したという事実こそが、人々がこのようなクルマを買う理由なのです。とんでもないラップタイムと、馬鹿げた加速力を持つことが、これらのクルマを、それたらしめているものの一部なのです」

「ですから、我々はこれからも、その自慢のタネのために、クルマをより速くし続けるでしょう。なぜなら、我々の顧客がそれを評価してくれるからです。それはどのパフォーマンスカーメーカーも同じです。我々がニュルブルクリンクのラップタイムで互いに競い合うのは、そのためなのです」

ああ、そうだ、あの場所か。今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで行われた、よりマイルドなコルベットE-Rayの英国発表会の際、フォードはそのすぐ隣に、獰猛でワイドボディのマスタング GTDを陣取っていた。彼らのチームは、E-Rayのプレゼンテーション中に、ちょっとしたフレンドリーファイアのつもりで、エンジンを数回ふかしさえした。まるで、ジョゼ モウリーニョの試合前の心理戦のようだ。

GTDは現在、6分52秒072というタイムで、ニュルの「グリーンヘル(緑の地獄)」における史上最速のアメリカ車となっている。そして、それこそがZR1Xのターゲットであることは間違いない。

「我々はいくつかテストを行いました。そして、私が言えるのは…乞うご期待、ということです。我々は最速のアメリカ車になりたい。それは我々がぜひとも欲しい称号です。これもまた、理論の話に行き着きます。我々の顧客の誰も、7分を切るラップタイムを出しに行ったりはしないでしょう。しかし彼らは、もしやろうと思えばできるのかどうかを知りたいのです」

ゲーム・オン。勝負開始だ。
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=海外の反応=
「ZR1XYZが、1ガジリオン馬力でやってくるぞ」
「俺のド貧乏仕様のC8は最高だよ。フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ(GT3 RSとか)も含めて、色々なクルマに乗ってきたけど、費用対効果で言えば、人生のちょうどいいタイミングで出会えた。子供たちは学校を卒業したし…まだスポーティに運転するには若すぎるってこともない。理解のある配偶者がいるのも助かるね」
「じゃあ、軽量化とエアロの追加か? もしサーキット性能を追い求めるなら、内装剥ぎ取りと固定ルーフが、分かりやすい次のステップだな」

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